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芸術（宝飾）、コンピューター⇔オカルト、製作（古美術修復）、図書館、値切り、ほかの言語（英語）、目星、歴史 ミュンヘンに「ヒルティ事務所」を構える古物研究家。そろそろ事務所を構えてから8年ほどになる。 黙っていれば凛としているが、口を開けばぼんやりした男。 ヴェルゼと常に会話してるため、夢現の境目がやや曖昧になっている。 周りから見れば急にひとりごとを話す奇妙な人だろう。 目にまつわる争いごとに幾度か巻き込まれたため、多少違法なこととはいえトランクに仕込み杖（砲身搭載）を入れている。 古物商なのもあり、多少不自然なトランクを持っていてもあまり怪しまれない。研究家でよかった～ 親代わりである二人は血の繋がらない捨て子を親身に育ててくれたものの、 出生の境遇を伝えられている以上多くを頼らないよう独立を早めた。現在の稼ぎの大半も彼らに入れている。 少年ラインハルトは決して普通の子とはいえなかった。 育ての親と会話する前から存在しないものに向かって返事をし、教えた覚えのない言葉を話す。 それらはすべてヴェルゼのもので、養父たちはそもそもが急に現れた子であるしと深く追及はしなかったが、 義務教育の間の対人関係は酷いもので、コミュニケーション力はほとんど培われなかった。 他人と話さない代わりに、好奇心の赴くまま知識を貪る時間を得た。中でもより興味を得たのがオーパーツ類である。 齢10歳にして進路のほとんどを決めることになる現代ドイツの教育においても、 さして迷うことなくその道へと進むこととなった。 事務所を構えてから数年こそ食うに困るくらいではあったが、かつて芸術文化の栄えた町には古物が集まり、 それらに結構な頻度で首を突っ込んでいるうちに良くも悪くも一定の評判が付いた。 知る人ぞ知る、というところである。 なお、一見機械類を手慣れたように扱うが、実際はヴェルゼの言う通りにしか触っていないので 本人のコンピューター知識はド素人レベル。スマホに新しい連絡先を追加するのが苦手。 （学びは本から得るではなく、読んだものについて考察することによって得る 　――カール・ヒルティ）

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