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【容姿の描写】 : くたびれた案山子のような見た目。痩せぎすで癖毛、そして不気味な目。 【イデオロギ】 : いいひとになりたい。 【重要な人々】 : 中学生時代の同級生の女の子。 【なぜ重要？】 : 見た目のせいで親からも口には出さねど気味悪がられ、学校でも虐められたり距離を取られたり、あるいは腫れ物のように扱われていた彼に対して、「他の人よりも『いいひと』になれば、みんな貴方のことを好きになってくれるんじゃないかな？」とアドバイスをし、その日からその言葉が彼にとって絶対になったから。『いいひと』になるために勉強もたくさんしたし、身を呈して人助けだってしたし、刑事にもなった。 【　場　所　】 : 押し入れの中(暗くて人のいないところ) 【秘蔵の品　】 :オレンジに水玉模様のハンカチ(過去に同級生から貰ったもの) ​─────── 　助亞九郎(すけあ くろう)は、日本のそこそこ田舎と呼べる地域のごく一般な家庭に生まれた。両親に問題はなく、決して劣悪な環境ではない場所だった。 しかし、助亞九郎自身にはたった一つ重大な問題があった。それは、彼の右眼の結膜が生まれつき黒かったのである。 幼少期に大きな病院で検査をしたり様々な専門家(医学からオカルトまで)を訪ねた結果、見た目こそ変わってはいたものの特に疾患や呪いなどの類いはないことは証明されたが同時に整形などでも治せないことも判明したため、彼はこの右眼と共に成長することとなる。 こんな不気味な見た目の子供が悪い意味で目立たないはずもなく、彼は幼少期から幾度となく仲間はずれや虐めなどで辛い経験を重ねてきた。また、田舎という地域だったこともあり家族そのも のも他の住民から(差はあれど)腫れ物のような扱いをされたため、両親からもはっきりとした態度には出されなかったものの暗に疎まれていることを彼は理解していた。 そんな彼が僅かに変わるきっかけとなったのは、中学生時代に自分に対しても分け隔てなく接してくれた同級生の女の子が発した「他の人よりも『いいひと』になれば、みんな貴方のことを好きになってくれるんじゃないかな？」という一言に天啓を見たからである。それ以降、彼は人に嫌われない『いいひと』になることに拘るようになった。 刑事を目指すにあたって上京して一人暮らしを初めてからは、都会の無関心な部分がいい意味で彼に対して余計な他者からの関心を引かなかったため、現在は基本的な人間関係に問題は抱えていないが、容姿(特に右眼)を人に見せることに対してトラウマがあるため普段は隠しているし(必要がなければ)人にもその事は話していない。 また、昔から親や世間から離れ、かつ自分の容姿を認識しないよう暗い押し入れに閉じこもる癖があったため、現在も自宅にいる時は夜であっても殆ど照明は付けない。なので、自宅でもしょっちゅうぶつけたり転んだりして怪我をする。

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