タグ： 星朧歌合腸一断

穏平は心優しき男だった。 幼少期から陸上競技に傾倒していた彼は県大会で何度も記録を打ち立て、将来的にはオリンピックで金メダルを取れるのではないかとまで噂されていた。 しかし、その優しすぎる心は彼の将来を砕いてしまう。 ある日の下校時間、彼は車道に飛び出す野良ネコを目撃した。昔から小動物が好きだった彼はそのネコを安全な所に連れ戻すため車道に飛び出す。 それが致命傷になった。本来であればその道はさほど交通量が多くない道だったが、その日は土木工事が始まったばかりであり大量のトラックが往来していた。 彼が気が付いた時には全てが手遅れであった。彼の自慢であった脚は腕諸共その体を離れ、一命をとりとめているのが奇跡とまで言われるほどの重症を負ってしまったのだ。 あれから数十年。義手義足を携えた彼は大会に出場することをやめ、後進の育成に邁進している。 一見して過去の傷を乗り越えたようにも見えるが…？ 最近の趣味は古文を調べること。 10/11　最近健忘症を患う（３カ月）。しかし何故か記憶の片隅に残っていた一つの和歌がどうしても忘れられずしおりにした。 その和歌は「花の海　招く波間に誘われて　踏み入れし脚は　温もり嫌う」 シナリオ中、神話⽣物と戦闘になった際に⼀度だけ通常戦闘から歌合（和歌バトル）に変更 することができる。 歌合を選んだ場合、探索者と神話⽣物はDEX順に【芸術（外宇宙歌合）】を振り、成功し たほうが勝つ。どちらも成功した場合はどちらかが失敗するまで振る。神話⽣物の【芸術 （外宇宙歌合）】の技能値は基本初期値（5%）だが、シナリオの時代設定や神話⽣物の出 ⾃によっては初期値ではない可能性もある（KPの判断に任せる）。 歌合で負けてしまった場合は本来の通常戦闘に移⾏するのでも、ショックで死ぬのでもどち らでもよい。

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