タグ： 鏡合わせ 三女

HO:三女 好きな服:オシャレなスーツと革靴 一人称: 二人称:上姉様、下姉様 三人称: 正式個体名アトゥロ＝エウリュ＝ディ＝アリアクネ。噛まれるための柔らかな脚はなく。問いを解くための糸もない。この世界に迎えに来てくれる王子様は居ないし薬指の指輪も見当たらない。 そこにあるのは、有り得ざる未来の糸のくず。 【記憶のカケラ:養父】 養父は名前と定義と意味に重きを置いていた。曰く、与えた名に身体が合わせるのだと。 言霊とか。共有無意識だとか。そんなむつかしいことはわからない。『今の』可愛らしいお姫様にはただ、3文字の呼び名があれば良い。 そもそも正しい名前なんてあったかしら。なかったかしら。 【記憶のカケラ:勉強】 傷だらけの机にかじりついていた。同じ記憶か別の日か。そんな場面ばかりが想起される。 地味な服で。アクセサリーも知らず、度の合わない眼鏡をかけて。必要とされなくなることが、あの目が私を見なくなることが恐ろしかったから。 本当に必要だったことがなにかも分からずに。 あの目ってどれ？机に齧り付いていたのはだぁれ？ あったかもしれない過去。有り得ざる未来。 未来など存在しないからこそ愛らしい姿が出力された。終焉が確定したからこそ、切れ端がロストタイムを紡ぎ出した。 糸を断ち切るように、組みかえて。 穴だらけの心臓をボタンのように縫い止めて。 "アリア"を創りましょう。

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