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「あはは、冗談きついってお兄さん。おじさん過労死しちゃうよ？」 「はは～ん……さては青年、相当ワルだねえ。」 「おじさんみたいなのには関わるんじゃないよ。その方がずっと良い。」 ぱっと見は普通のおじさん。物腰が柔らかく、冗談めかした物言いをする。 趣味は飲酒。人肌恋しいときにバーへ通っていたことがきっかけで酒好きになった。 普段は自虐的である彼だが、酔うとスキンシップが激しくなる。 殺しのモットーは『殺人は計画的に』。 ここから先はほんのちょっと昔話。 孤児院にいた彼は、小学生の頃にとある夫婦の養子になった。幸せな日々が待っているかと思ったが、そう上手くいかないのが人生である。端的に言えば養父が少年愛者だったのだ。違和感を覚え始めたのは中学にあがる頃。それが”良くないこと”だと気付いたのはもう少し後だったか。一度は相談しようと考えたこともある。しかし、養父に従順な養母ではどうにもならないだろうことは明白で、かと言って職員や教員に告白することもできずにいた。そも、自分を育ててくれた養父を裏切るような真似はどうにもできなかったのである。 ところが、高校生にもなると養父に求められることがなくなっていった。代わりに「卒業したら家を出るんだろう？」といった具合に、家を出るよう促すような言葉をかけられるようになった。恐らく、面倒になったか飽きてしまったのだろう。はじめのうちに抱いていた戸惑いや寂しさは、自暴自棄に昇華された。 寂しさを埋めるため、夜の街を歩き、老若男女問わず愛を紡ぐ。騙されたり、巻き込まれたり、乱暴にされたりと、少々過激な経験を経て一人の武器ブローカーと出会った。この頃には高校へ足を運ぶこともなくなっていたし、裏の世界というのも垣間見ていたため、一線を超えることに躊躇いはなかった。一通り仕事も覚えて、酒の嗜み方を心得た頃には、件の武器ブローカーは姿を眩ませてしまったが。仕事柄、急に行方知れずになるなど珍しくはない。ただ、珍しくないからといって寂しくないわけではないのだ。 どうやら自分は、手放される運命にあるらしい。そう考えてしまうのも必然だろう。 暫くは一人で、拠点を転々としながら仕事をしていた。そんな折に出会ったのが”届人”である。求められると応えてしまいたくなる性質から、現在は共に行動しているようだ。 ◆名前 旧名：九重 彰仁(ｺｺﾉｴ ｱｷﾋﾄ) 名前の由来：酔生夢死、一場の春夢、夢十夜 「こっちの世界に足を踏み入れたときに捨てた名前だね。もうきっと、誰も覚えてないよ。」 【通過シナリオ】 ・ドロップアウト・ディスパイア ・ブランチにはプレッツェルをそえて 【後遺症】 ・死体愛好家　6カ月

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