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七瀬 瑚々(ﾅﾅｾ ｺｺ)　 自称・愛称は「ナタデココ」 絵本作家として活動する女性。作家としてはあまり有名ではないが、柔らかい色合いの可愛らしい絵で綴られる絵本は広く愛されている。 子ども達に夢と希望を与える仕事をしている彼女であるが…実は過去にホストに嵌り大金を叩いた過去を持つ、結構なろくでなしでもある。 本人の収入はそこまで多くはなく、実家を拠点に暮らしていた彼女だったが…… なけなしの収入の大半をホストに貢いでいたことが両親にバレた結果、父親が激怒。 「他人に貢ぐ金があるならまずは一人で生きてみろ」と半ば追い出されるようにして実家を出ることになった。…要は勘当である。 その上、追いかけていたホストはある日を境に店から姿を消している。 もう戻ってくることは無いのだと理解しつつも、自分がもっと稼いでいれば残っていてくれたのではないかという希望が捨てきれていない節がある。 突如家を失い、心の拠り所であった推しさえも失った彼女は、 一夜を過ごす為の宿とこれからの生活費、そして…行方不明になった推しを戻って来させるための資金を集めるために。 急遽目についた高額バイトへの応募の電話を掛けたのであった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 吊り橋効果なのかなんなのか…あの一件以降、彼女は【秋蚕佑真 (あきご　ゆうま)】という男に惹かれている。 元々まともな恋愛経験のない彼女のことだ。惚れっぽい…と言ってしまえばあながち間違いではないのかもしれない。 だが、共にバイトに応募したその男は…紛れもなく彼女にとっての命の恩人であり とても眩しく、そして逞しく見えたのも　また事実なのである。 別れ際に好意を伝えようかは正直少し迷ったが…恋愛経験も浅い上、自分がそれなりにろくでなしである自覚はある為…言い淀んでしまったのだとか。 ──正直、少し後悔している。 なお、元々追いかけていたホストの事を忘れた訳ではないのだが… この一件で相当懲りたことと、ホスト以上に忘れられない人が出来たことが重なった為、ホスト狂いからは案外あっさりと抜け出した。 ……気を抜くと高い買い物をしてしまいそうになるあたり、浪費癖は治りきっていない模様。 その後は両親に全力で頭を下げ、バイトと作家を掛け持ちしながら一人暮らしを行い、以前よりも慎ましく過ごしているんだとか。

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