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白兎 永(しらと よう)
ID:5290570
MD:104d9e6f250e72ce271a9a3804a3ad71
白兎 永(しらと よう)
タグ:
佐倉!
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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APP
SIZ
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初期
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デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
非表示
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
非表示
簡易表示
通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
◆基本情報 名前:白兎 永(しらと よう) 年齢:18歳 身長:156cm 一人称:私 二人称:あなた、苗字+さん 三人称:みんな 誕生日:1/10 誕生花:フリージア「あどけなさ・純情・親愛の情」 好きな物:ノートをとること、読書、勉強、空を眺めること 苦手なもの:運動、素早く動くこと、虫 ◆特徴表 ・3-6「格闘センスの持ち主」 幼い時から道場で鍛えられてきた。素手の戦闘技能3つ(<キック>、<組みつき>、<頭突き>)の基本成功率が50%となる。 ・6-3「鋼の筋力」 ダメージ・ボーナスが1段階向上する(「-1D4」なら「+0」に。「+0」なら「+1D4に」)。 ただしダメージ・ボーナスが「1D6」以上ある場合は、1段階向上する代わりにダメージ・ボーナスにさらに+1 ⬇️ ダメボ0なので1d4 ◆職業技能 図書館司書【芸術(任意)、コンピューター、製作(古書修復、古美術修復)、図書館、値切り、ほかの言語(英語、漢文、ラテン語など)、目星、歴史】 ╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴ 蛙徒の村の村長の次女。身長は低く、胸はでかい。つり目たれ眉。 しっかりしようとは思っているがいかんせん元の性格がふわふわしているので村長の娘とかそういう威厳はない。 寝起きが悪く、いつもぽやぽやしているし、どこを見ているかわからないし(猫だ)、あまり積極的には喋らないし、夜はすぐ眠くなる。けど頭はいいしテストは毎回高得点をとるし人の話はちゃんと聞いている。でもちゃんと聞いてる〜?ってよく聞かれる(聞いてる) クラスの人からどういう扱いを受けているかはわからないけど、活発的な性格じゃないので友達がいない可能性がある。コミュ障ではなく、人との上手い関わり方がわからないだけ。 運動はめちゃくちゃ苦手。筋力も体力も素早さもないので持久走はいつもヘロヘロだし体育もすぐへばる。できるだけ激しい運動はしたくない。 性格も感情もふわふわしており、受け答えもふわふわしている。「⋯うん、そうだね」「⋯そうかな?」「⋯わからない、ごめんね」など、大体最初にラグが発生する。感情が淡白であり、恋愛などそういうものには疎い。 ちょうど10歳の頃に親が同士が勝手に如月余一(HO1)と婚約関係を結んだが、永は「そうなんだ」くらいにしか思っていない。他人事とかではなく、本当にそれくらい。特に良いとも悪いとも思っていない。 余一に対して恋愛感情を抱いているわけではないが、余一は自分の知らないことを沢山知っているので話すのはとても楽しいと思っている。好きだよと言われたら私も如月くんと話すのは好きだよと返す。 「テストは、授業を受けていればちゃんと点数が取れると思うよ わからないところがあったら復習していれば、なんとかなると思う」 「好きなこと、は⋯えっと⋯⋯⋯⋯あ、空⋯空は、よく見るよ。何も考えないで、ぼーっとしている時間は、結構好き。」 ⚠️以下あトの祀り HO2秘匿バレ⚠️ ◆経歴 村長の一家の次女、という特殊な立ち位置に産まれたと思われるかもしれないが、別段変わったことなどなかった。 歯を磨いて、朝ごはんを食べて、学校に行って、勉強して、帰ってから晩御飯を食べて、お風呂に入って、村の人と体を繋げる。 様々な人と性行為をするのは私にとっては当たり前だけど、他の人がどうなのかはわからない。この村の村長の家系ならば誰しも通る通過儀礼だと教えられている。だからそれに否定も肯定もない。そうあるべきとされてきたからだ。 初めて人と体を繋げたのは一桁のころだったか。もう幾度となくしているから、細かいことなんてあんまり覚えていない。 これは通過儀礼なんだと祖父に股を開かれた。 そうなんだ、と思った。だから、それに従った。 男を相手にする時はこうするといい、こうすれば男性は喜ぶ、女性の場合はこうしてあげなさい、など様々なことを教わった。 色々な人を相手にするたび技術も身についた。2人目は父、3人目は村の男性、4人目は村の女性だったと思う。行為中につい漏れ出そうになる声は耳障りだと思い、いつも手で押えているけど、これが正しいことなのかは未だにわからない。 もう幾度となく行っている行為ではあれど、如何せん体力がないのですぐダウンしてしまう。力をつけようと頑張っているがあまり効果は見られない。 学校の保健の授業などで性行為についての説明を受けたことがあるけど、私の場合は村長の家系における通過儀礼だから、そうではない人たちが行う一般的なものとは意味合いが異なるのだろうと思う。難しいな。 違うといえば、学校のプールの授業で着替える時に気づいたことだけど、みんなの下腹部には紋章のような痣はないらしい。これは生まれつきついていたものだからそういうものなのかと思っていたけど、私の家族だけが持っているものだけらしかった。特に支障もないし、あんまり気にしていないけど。 そういえば最近、お姉ちゃんが帰ってきた。 私が産まれたばかりの頃、巫女に選ばれたからずっと会えていなかった。もちろん、話したこともない。知っているのは顔だけ。 やっと帰ってきて話ができると思ったら、1週間ほどで眠ったまま起きなくなってしまった。やはり、それほど精神が消耗する役目なのだろう。 何度か覚醒していると看護師さんから報告を受けるけど、タイミングが悪くて会いに行けたことはない。いつかちゃんと会って話してみたいと思う。家族なのだから。 イメソン▶ラヴィット https://www.nicovideo.jp/watch/sm37674814?ref=androidapp_other ◆HO0 基本情報 名前:鳴海 風(なるみ ふう) 年齢:18歳 身長:159cm 一人称:私 二人称:あなた、名前+さん 三人称:あなたたち、みなさん 誕生日:3/9 誕生花:アセビ「犠牲・献身・あなたと二人で旅をしましょう」 好きな物:永、家事全般、可愛いもの、オシャレ、スイーツ 苦手なもの:永を傷つけるもの、運動、じめっとしたところ、虫、怖いもの ╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴╴ 5年前に外からやってきた鳴海開斗の妹。身長は永より少し高く、つるぺた。たれ目つり眉。 現在は永を主人として余一、HO3、隆信の世話役をしている。永のことはタメ口でちゃん付け。他の人は敬語、名前+さんで一貫している。 家事全般得意でいつも忙しなく永の面倒を見ている。朝は永より早く起きて身支度を整え、時間になったらいつも通り起きてこない永を起こす。半分寝かけながらご飯を食べる永の髪をセットし、忘れ物がないか確認して一緒に登校している。 永のことが大好きで、主従とは関係なく何においても永を一番に優先するし大体いつも一緒にいる。道路は危ないからと言って車道を歩くし、なにかをはんぶんこするときは必ず大きい方を渡す。別にいいのに⋯と言われるたび、私が好きでやってるからいいの!永ちゃんのこと大切だもん!とぷりぷりする。2人とも虫が苦手だがそういう時は永ちゃんのためーー❗❗と風が頑張って逃がしている。退治すると永が悲しむので。 永自身も風のことを従者とは思っておらず、「唯一の友達」と認識している。永も風のことが好きだし、大切。個人に執着することはないけど、風がいなくなったら寂しい。 風が家事の時に着けているエプロンは永が誕生日にプレゼントしてくれたもの。なんとも言えない表情をしている猫、犬、うさぎがそれぞれ真ん中にプリントされている。「どういうものを渡せばいいのかわからなくて⋯好きじゃなかったら、ごめんね」と渡された。風は「永ちゃあぁあぁぁぁん!!!😭😭😭😭😭ありがとう嬉しい大好き〜!!!!😭😭😭😭エプロンすごい可愛いよ〜😭😭😭😭大事にするね!!!!😭😭😭😭😭」と受け取ったエプロンごと永をギチギチに抱きしめた。風が後頭部に着けている大きなリボンは、放課後に2人で雑貨を見に行った時に永が「これ、風が付けたら可愛いと思う」と買ってくれたもの。永が着けているうさぎ風のリボンもその時に風がプレゼントしたもの。 永に許嫁がいることをよく思っておらず、なにかと「婚約者だからね」と永にくっついている余一に嫉妬をしているし、それをあまり隠さない。もし余一に少し煽られたとしても「別にぃ〜?何もありませんけどぉ〜?」と頬をぷくーっとさせる。それはそれとして余一のお世話はちゃんとします。そういう役目なので。 私の方が永ちゃんのこと知ってるし、好きだもん!!という対抗心があり、ことある事に余一に対してマウントをとる。余一が「婚約者だからね」なら、風は「世話役で、お友達なので!」。 例えば⬇️ 余一「永は甘い卵焼きとしょっぱい卵焼き、どっちが好き?」 風「永ちゃんは私が作る甘めの卵焼きが好きですよ❤ね、永ちゃん?(食い気味)」 永「うん、風が作る卵焼き、美味しくて好きだよ」 風「永ちゃんは私の料理好きだもんね😊いつも美味しく食べてくれて、嬉しいな❤」 すみません、本当に嫌な奴みたいになっていますが、本当に永が好きなだけです 風はかわいい女の子なんです 友達を取られたくないだけです 嫌な奴ではないんです 永や余一が関わらなければただただいい子です 余一のことが恋愛的な意味で好きそうには見えないけど婚約関係であることについて永は何も言わないから風も何も言えない。そもそもそんな関係にさせられること自体がおかしいと思う。永ちゃんには永ちゃんの幸せがあるのに。 「永ちゃんは私と余一さん、どっちが好き?」と聞いてみたいけど、もし「如月くんかな」と言われてしまったら怖くて言えたことがない。風も如月くんも、どっちも好きだよってなんでもないことのように返してくれるってわかっているのに。比べることじゃないよって言われて、ごめんねって返して、それで終わりって、わかっている。 永も風もあまり自分のことを話さない。風には外の世界で生きてきた13年間があるが、それを話してもどうしようもないことがわかっているから。 この村のことがあまり好きではなく、永の家族もいい人たちだとは思うが居心地はそんなに良くない。この村全体が陰鬱としていて、自分で暗くなってしまいそうだから。そんな中、5年間一緒に過ごして何も変わらずそばにいてくれて自分を頼ってくれる永を拠り所としている。 永は風が元いた場所にもいる「可愛くて純粋な普通の女の子」なので、この村に染まりきっていない永が好き。安心して隣にいることができる。一方で、今現在永の面倒を見ているのは全て風なので「永ちゃんは私がいなくなったらなにもできなくなっちゃうね」と自分の存在意義と居場所を永に預けている所がある。 「私の誕生日は3月9日です!さんきゅーで覚えてくださいね!😊」 「もうっ、永ちゃん起きてー!!遅刻しちゃうよーーっ!!!起きて起きて起きてー!!!(布団バサバサ)」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 一年に一度、授業が異様に長く感じる日がある。 退屈そうに、または焦れるように机に頬杖をつき、前の席に座っている永の後ろ姿を見つめていた。 背筋をピンと伸ばし、静かに机に向かってノートを取る彼女の姿が好きだと思う。顔を上げたり下げたりするたびにぴょこぴょこと白いリボンが揺れる。白兎、という名前を体現しているみたいで、可愛い。つい頬が緩むと、ノートがぐしゃりとよれる音がして慌てて目線を下に移した。 集中できていないことが丸わかりな、いい加減な板書を見て、何回目かわからないため息が漏れる。まあ別に、テスト範囲っぽい所を適当に当たっていればいい点数は取れる。 時計をちらりと確認すると、まだ30分もある。またため息をついてから、机の上に無造作に転がっていたシャーペンを仕方なく握る。 ノックを親指で押し込む部分に、立体の白いうさぎがちょこんと乗せられている。芯を出すたびに耳の部分をぐっと押さなければならないが、こんな辺鄙な村で見つけた、唯一の可愛いデザインのシャーペンだ。我ながら気色悪いとは思いつつ、店頭で手に取ったあと迷わずお会計をしてしまったのは変えられない事実であり、それが素直な感情なのだろう。 永と出会ってから、もう5年が経つ。たった5年、と吐き捨てられるかもしれないが、私にとってはそのくらい大きかった。 兄と一緒にこの村にやって来たけど、第一印象はとてもじゃないがいいとは言えないもので、今からでも帰りたい、どうして来てしまったんだろう、と早々に後悔した。 それでもまだこの村にいるのは彼女がいるからだ。 白兎永、私の唯一の光である。 出会った日の空気、気温、風の流れ、感情。全て思い出せる。とは言っても、当時は永のことをよく知らなかった。だから、後付けの感情かもしれない。それでもいいと、今は思っている。 永は、純粋だ。無垢で可愛い、白兎だ。陰湿なこの村の生まれとは思えないほど。 永は、スポンジだ。赤ちゃんと同じで、教えられたもの、知ったもの、見たものをそのまま素直に吸収する。例え一般的に見たらおかしなことを教えられたとしても、「こうすることが正しいんだよ」と言われれば、「そうなんだ」と何も疑わずに従う。 それが5年一緒にいて身に染みた彼女のいい所であり、最大の欠点だ。それを利用する人が出てきたら、私は許せない。だから、誰かが守ってあげなくちゃいけない。 じゃあその誰かって、私しかいない。 いつも永の一番そばにいて、永のことを一番理解していて、わかってあげられるのは、私だ。鳴海風が、白兎永の一番の理解者だ。それ以外に、誰がいるものか。 ふと脳内によぎった影を確かめるため、ちらりと視線を動かす。 彼もまた、姿勢正しく机に向かいノートを取っている。傍から見れば優等生で、様々な人に褒めそやされている。眉間によったしわの感覚で、無意識に苦虫を噛み潰したような顔をしてしまっていることに気がついてぶんぶんと顔を横に振った。 如月余一。彼もまた、白兎を狙っている要注意人物である。 なにかにつけて「婚約者だからね」と永にくっつき、一緒に下校し、仲睦まじそうに話している。彼は10年前、8際の頃にこちらに越してきたのち、ちょうど10歳のころにお互いの両親が婚約関係を結んだらしい。 な〜にが婚約関係だ!いつの時代なんだ、ここは!令和じゃないのか!と叫びそうな気持ちを何とか抑えて、「えっと⋯じゃあ、永ちゃんは、如月くんのことが恋愛的な意味で好きではない⋯ってこと?」と、当時の私は聞いた。 「⋯好きだよ。話していると、とても楽しいし、色々なことを教えてくれるから」 ああー、なるほど。やっぱり永ちゃんは、そういうことはよくわかっていないんだな。自分のことにも周りのことにも疎いんだ。 鳴り響くチャイムに思考が一気に絶たれて、慌てて姿勢を正す。やっと6時間目の授業が終わり、下校が近づく時だ。 浮き足立つ気持ちを抑えながら永に話しかけようと足を踏み出すと同時に、彼女がこちらを振り向いた。 予想外の行動に、口から飛び出しそうになった変な声をなんとか飲み込んだ。 「永ちゃん?どうしたの?さっきの授業で何かわからないこととかあった?」 「⋯ううん、それは大丈夫。私のことじゃなくて、風⋯大丈夫?」 授業中、ぼーっと背中を見つめていたのが気づかれてしまっていたのか。悪いことをしていたわけではないが、なんだか良くないことをしてしまった気分だ。 あー、えっとぉ⋯と、返す言葉を探していると、先に口を開かれた。 「さっきの授業中、ため息をついてたり、そわそわしているような気がしたんだけど、体調良くないの?」 「⋯あっ、ううん!全然そんなことないよ!ごめんね、私のせいであんまり集中できなかったかな?」 「それは大丈夫。体調悪いなら、無理しないでね」 よかった、バレてはいないようだ。逆に気を使わせてしまっているから、申し訳ない限りだ。 「えへへ、うん、ありがとう!⋯あ、えっと、永ちゃん!」 「⋯なに?」 私のことより、永のことだ。今日は伝えたいことがある。 「今日は、一緒に帰るの難しいかも。余一くんと一緒に帰ってもらってもいいかな?」 「⋯そうなんだ。わかった。気をつけてね。」 「うん!ごめんね、永ちゃんも気をつけてね」 ここで「何かあった?」などと理由を聞いてくる子は多いが、永は追求してこない。「なにかがあるんだな」と自己完結するからだ。それが寂しい時もあるが、今はそれがありがたい。 そのまま何にもないかのように会話とHRを終え、ちゃっちゃと帰る準備を済ませた後に余一の元へと向かった。 「私、今日は永ちゃんと一緒に帰れませんので。私の代わりに、今日は一緒に帰ってください。くれぐれも、変な真似はしませんよう」 「ふふ、変な真似ってなんだい?風こそ珍しいね、いつもなら永の近くにいるのに」 「今日は例外中の例外です。あまり時間がないので、では」 若干圧をかけながら最低限のことだけ伝えた。時間がないと言うのは本当である。しゃかしゃかと永の席へと向かい、軽く言葉を交わし足早に教室を去った。 これからの手順を頭の中で組み立てながら足は止めず、肌を刺す空気から顔を守るためにマフラーを引き上げた。寒いのは得意ではないが、この季節は好きだ。 家についたらいつもより落ち着きがない動作で鍵を開け、中に入る。バッグを下ろし、マフラーとコートを脱いでから手洗いうがいをし、楽な格好に着替えてから髪を結ぶ。 エプロンを着用してから、プリントされたうさぎを見てつい笑みがこぼれた。今日はこのデザインと決めている。 まず、オーブンを170℃に予熱する。するのとしないのとじゃ大違いだ。必須事項と言っても過言ではないだろう。 次に、薄力粉を振るい、60℃程度の湯煎を用意。ボウルにバターとはちみつを入れて溶かし、型には敷紙を用意しておく。 これで準備は万全だ。よし、と心の中で呟いて、更に気合いを入れた。 ボウルに全卵、グラニュー糖を入れて湯煎にかけ混ぜながら40℃程度まで温める。 湯煎から外したら、ハンドミキサーの高速でもったりするまで混ぜ合わせる。この村でハンドミキサーを買うとなると、だいぶ高価だ。越してくる時に持ってきて良かったと思う。 振るった薄力粉を入れ、粉っぽさが無くなるまで混ぜ合わせる。そして、溶かしておいたバターとハチミツのボウルに先程の生地をひとすくい入れ、混ぜ合わせる。 混ざった生地をボウルに戻し入れたら、ムラが無い状態まで混ぜ合わせる。 事前に用意しておいた型に生地を流し入れ、170℃のオーブンで約25分焼く。 この時間がいちばんソワソワする。上手く焼き上がるだろうか。気持ちを落ち着かせるように、先程使っていた器具たちを洗っていると甘い香りが漂ってきた。ほどなく軽快な音が鳴り、恐る恐るオーブンを開けると、パッと見は問題なさそうだ。 ケーキクーラーの上で型から外すと、無事にムラもなく綺麗に焼きあがっていた。結局上からナッペするんだから気にする事はないが、折角なら綺麗に焼けたものを食べてもらいたいのである。 ここで一息ついている暇はない。早く次の手順に取りかからなくては。 ボウルに生クリーム、グラニュー糖を入れ、氷水に当てながらハンドミキサーで7分立てにして用意しておく。ホイッパーで持ち上げてからトロっと落ちる程度の固さになれば十分だ。 粗熱の取れたスポンジを1.3cmの厚さにスライスし、回転台の中央にスポンジの1枚をのせて、パレットナイフを使用して薄くクリームを塗る。 イチゴを1㎝程度の厚さにスライスしスポンジの全体に並べる。そのイチゴの上にクリームをのせ、イチゴを隠すようにクリームを全体に塗る。ここで隠しすぎてはいけない。少しイチゴが透けるくらいがベストだ。スポンジの1枚を重ね、その上に先程の工程を再度繰り返し、もう1枚スポンジを重ねる。 このままだとスポンジのクラムが出てきてしまうので、土台の周りにパレットナイフを使用して生クリームを薄く全体に塗り、土台全体が綺麗に隠れるよう、クリームを使用してナッペを行う。 何度やってもナッペだけは慣れない。ケーキ表面の見た目を綺麗に整えるためだけではなく、その上にさらに色々なデコレーションを加えるための下地づくりでもあるため、デコレーションの肝ともいえる部分だ。 生クリームを触りすぎるとボソボソになってしまうので注意しながら進めていく。冬なのに汗が滲んで、無意識に呼吸を止めてしまう。 どうにかこうにか難関部分をクリアし、ふーっと息を吐いた。なかなかの仕上がりだと思う。 最後の仕上げだ。生クリームを絞りイチゴを乗せる。そして、ホワイトチョコにチョコペンで「Happy birthday 永ちゃん」と書いたプレートを真ん中に乗せれば風ちゃん特製誕生日ケーキの完成だ。 喜びもひとしお。きっと喜んでくれるだろう。 達成感に包まれながらひとまず冷蔵庫へと避難させる。家族そろって食卓を囲むので、食事係は私だけではない。私がやることはここまででいいだろう。ふんふんと上機嫌で鼻歌を歌いながら洗い物を片付けていると、玄関の扉が開く音がした。永ちゃんが開ける時の音はわかりやすい。 小走りで向かうと、案の定鼻の先を赤くした永ちゃんが立っていた。 「永ちゃん、おかえり!ホットココアを飲もうと思ってたんだけど、永ちゃんもどう?」 「⋯風、ただいま。うん、飲みたい」 じゃあちょっと待っててね、とキッチンへ戻り手馴れた動作でホットココアを入れる。極力冷蔵庫を見られたくないので、なるべくキッチン周辺に立つ戦法だ。もちろん、寒そうにしている永にココアを入れたかったのは本当である。 「そういえば余一さんに変なことされたりしてないよね⋯?」 「変なこと⋯?」 いつもより豪華な食事を前に賑やかに食卓を囲んだあと、茶の間で相変わらずぼんやりとしている永に紅茶を淹れた。いつもなら部屋に戻って勉強をしているけど、明日は休日だから、課題に取り組まなくてもなんら問題はない。なんだかよくわかっていない顔をしている彼女に、私からのサプライズだ。 「じゃーん!永ちゃん、18歳のお誕生日おめでとー!!」 「⋯えっ、すごい。このケーキ、風が?」 冷蔵庫から取り出したるは、先程作ったショートケーキだ。なかなかにいい出来だと思う。キラキラと輝く瞳を見て、風はむふーと満足気な顔をした。 「えへへ、うん、まあでも、毎年作ってるでしょ?だから、そこまで目新しくもないと思うけど⋯」 「そんなことないよ。毎年、風がケーキ作ってくれるの嬉しい。この村には、こんなに大きなケーキはあまりないから」 事前に温めていた包丁でケーキを切り分けていく。とは言っても、2人分だ。それを見て、永が口を開いた。 「みんなにも、風が作ったケーキ食べてほしいな。美味しいのに、どうして食べないんだろうね」 「⋯あっ、ねぇ〜⋯!でも、私たちみたいな年齢になってくるとケーキを食べるのもしんどくなってくる、ってぇ⋯言ってたし、仕方ないよ⋯」 本当は、風が永のために丹精込めて作ったケーキを他の人に食べてもらいたくなくて、風の方からご家族に説明しているだけだ。かわりに、月に何回か三時のおやつにお菓子を振る舞うことを条件に、永の誕生日には風が作ったケーキを2人だけで食べるのだ。 いただきます、と手を合わせて、永が1口分に切って口に運ぶ。彼女の一口は、あまり大きくない。そういう所も、兎みたいで可愛い。 「⋯美味しい。甘くて、ふわふわ。風も、早く食べて」 「えっ、あっ、うん!美味しいなら良かった!」 ふわりと笑う彼女を見て、頑張って作ってよかった、と数時間前のことを思い出していたら急かされてしまった。 慌てながら口に運ぶと、うん、我ながら上手くできたのではないか。 「⋯すごいね、風は」 もふもふとケーキを味わっていると、突然そんなことを言われ、特に思い当たることもなかったので、つい言葉が詰まってしまった。 「⋯えっ、いやっ、えっと⋯⋯あ、このケーキ、のことなら、私が好きに作ってるだけだし⋯そんな、すごいとかは、何も⋯?」 「ううん。すごいよ。私は不器用だから、料理できないし。風みたいに、髪の毛をふわふわにすることもできないし」 ふわふわ、というのはヘアアイロンで髪を巻いていることだろうか。 アンダーツインテールではなく、髪を下ろし、ゆるく髪を巻いた彼女を想像してみた。今よりも大人っぽくなり、色気も格段に増すであろう。 とても似合うが、それは永を狙う不届き者が増えるということだ。とてもじゃないが、風がいないところではそんな髪型にしてあげられない。 「永ちゃんは、今のままでいいよ」 「⋯でも、いつも風に起こしてもらってるし、髪の毛も結んでもらってるし、ちゃんとした大人になれるのかな」 「いいの、いいの。10年後も、20年後も、永ちゃんを起こして、永ちゃんの髪もセットしてあげる」 永は、眠りが深く、朝が弱い。けたたましくなり続けるアラームも気づかずに眠り続けてしまうし、奇跡的な不器用さと寝起きの悪さのおかげで、髪も上手く結べない。きっと今までも、お母様に起こしてもらっていたんだろう。 今はそれで良くても、将来的に躓くことが多くなるだろう。その時に助けてあげる人が、そばにいなくてはならない。 「⋯風に、迷惑じゃない?」 「ぜ〜んぜん!むしろ、そうさせてよ、ね」 「⋯うん」 「ほら、口にクリームついてるよ?」 「⋯あ、ごめん」 ティッシュで拭いてあげると、彼女は微笑んだ。そうやって、一生私にお世話を焼かせていればいいのだ。 JKの胃袋とは偉大なもので、2分の1したワンホールケーキもぺろりと平らげてしまった。洗い物するよ、と台所にいる風の隣に並んでくる永を見て、数年前に同じようなことを言って盛大にお皿を床に落として割っていたな、と思い出し、お風呂沸いてるから入って入って、と無理やり背中を押して脱衣所へと促した。 その間に、カトラリーやソーサー、カップなどを洗う。ケーキを食べる永の顔を思い出して、ふんふんと鼻歌を歌ってしまう。 今年も喜んでもらえてよかった。来年は何を作ろう。無難にチョコレートケーキ、チーズケーキもいいな。ムースケーキ、タルト。アイスケーキを出したら、きっと永は目を丸くしてびっくりするだろう。 そんな彼女を、ずっと見守られたらいいのに。 そこまで考えて、つい手が止まった。 10年後、20年後なんて言ったけど、そんなの無理だ。永は余一の許嫁であり、いつかはこの家を去るのだ。所詮ヨソモノである風を置いて、余一と家庭を築くのだ。 朝にちゃんと起きれる方法も、しっかり眠気を覚ます方法も、髪の巻き方も、化粧の仕方も、服の選び方も、彼女のことを本当に想うのならば、今からでも教えた方がいいに決まっているのだ。 ああ、でも、でも、もう少しだけ⋯ 「風?」 「ぎゃっ!!!!!」 バリン、と何かが割れる音がする。手元を見ると、なんの装飾も施されていない、まるくて白いお皿がシンクの中で割れてしまっていた。さっきまで風が使っていたものだ。 「ごめん永ちゃん!!!大丈夫!?破片飛んでない!?怪我してない!?」 「う、うん。それよりも、風は大丈夫?」 運良くシンクの中で割れてくれたため、被害はさほど大きくない。ラックに置いてあった周りの食器は洗い直さなくてはならないが。 「私も平気だよ⋯、ごめんね、大きい声出しちゃって」 「ううん。私こそ、びっくりさせちゃってごめん。風、ずっとそのお皿洗ってたから⋯」 まさか、あんなことを考えてる時に声をかけられるなんて思わなかった。すぐ考え込んでしまうのは良くないくせだ。これからは気をつけないと。 「うん、ちょっとぼーっとしてたかも?今度新しいの買いに行かなきゃね」 あはは、と笑ってみるも、永は未だ心配そうな顔をしている。まずったな、と思い顔から目を逸らすと、きちんと寝巻きに着替えている彼女の髪が濡れていた。 「⋯って、永ちゃん!お風呂上がったらちゃんとタオルドライしてヘアオイルつけてっていつも言ってるでしょ!」 「⋯はい」 「永ちゃんの綺麗な髪を保つためにはやった方がいいんだよ?ほら、やってあげるから、オイルとドライヤー持ってきて」 しょぼしょぼと洗面台へと向かう彼女を見送ってから、さっさと割れたお皿を処理してしまう。割れたのが永のお皿じゃなくて良かった。粉々に割れたプレートを見て、将来の私みたいだ、と笑ってしまいそうになって、ぶんぶんと首を振った。 やめよう。暗い事を考えるのはあまり好きではない。また心配をかけてしまう。 取ってきたよ、とぺたぺたと戻ってきた彼女を椅子に座らせ、自分も後ろに腰を下ろす。 まずはタオルドライで優しく水分を拭き取ってから、ヘアオイルを適量出して髪に馴染ませる。15〜30分ほど放置したのち、ドライヤーで乾かしてやる。 風を当てながら、たまに、本当にほんの少しだけ乱暴にしても、急にドライヤーを強くしても、永は何も言わない。不思議に思ったとしても、何も抵抗しない。まるで、人間に飼われたせいで野生の本能を失った動物のようだ。 「いつか、2人でここを出ようね」 「⋯?ごめん、何か言った?上手く聞こえなくて」 「明日どこに出かけようねって言ったんだ」 イメソン▶恋の魔球 https://youtu.be/dk4ITwJRhc0?si=PmnxJmLJcupw2Wms <通過シナリオ> ・あトの祀リ ルート1 POW-3、INT-1 【AF】おそろいのブレスレット 鳴海からもらったきれいな青い石が繋げられたブレスレットだ。つけている間幸運+10 ・決められたハッピーエンドに祝福を! section1
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