タグ： 櫻木家 ぼくらのロクス・アモエヌス HO3 3/22生

◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ ❖過去❖(出生～12歳程まで) 平凡、とは程遠い生まれ……だったと思う。年齢の割に成熟した身体を持っていた自分は、人間と違うと本能的に知っていた。だから、かもしれない。 気が付けば自分は人とは思えない美しさと、見た者を死へと誘う狂気の瞳を恐れた人間達に恐れられ、迫害されていた。…何もしていない、のに。 でも人間達によって自分は閉じ込められ、酷い暴力や暴言の嵐にあった。狂気へと先導する悪魔だ、とこの身この背に醜い焼き印を押された。…痛い。 酷い。何もしていない、何もしていない筈なのに。自分の瞳を見た人間達が、死んでいってしまっただけだというのに。…痛い。 嗚呼、それすらも自分の《罪》だというのか。何もしていなくとも、その全てが自分の《罪》だった。…痛い。 自分の瞳を見た事も、それ故死んでしまった事も、自分の美貌までも。生まれた事が《罪》だ、と。人間達は手を振り下ろしながら、足で嬲りながら言った。 ……それならば。如何して自分は生まれたのか。此処で生きているのか。…未だ、生きているのか。 ずっとずっと、胸の奥が。ズキズキとして、痛くて、痛くて、痛くて。もう、全部投げ出したくなった。 もう、心を動かす事すら億劫になり。甚振られ、嬲られ、死を待つばかりだった時。 ───────光を、見たのです。微かであり、消えそうな。それでも、自分には救いに見えた。 “サーカスの団長”と言うらしい彼。短い黒髪を揺らし、自分に手を差し伸べた彼は、自分を掬い上げてくれた。 その時に、これ以上誰も傷付けない為に。自分が傷付かない為に、と顔布が贈られた。一も二も無く、嬉しかったし自分もこれ以上誰も死んで欲しくなかった。 だから、あの時から顔布を外した事は無い。だって、誰にも死んで欲しくないから。あの暗くて、冷たくて、痛くて痛くて仕方無かったあの場所と違って。 今いるこのサーカスという新しい“居場所”は。心地良くて、楽しくて、幸せで。 それに、助けてくれた彼に恩返しをしたい。だから、彼の提案を飲み自分はサーカスという“居場所”で、“猛獣使い”という存在になった。 ❖サーカスでの過去❖(12歳～14歳まで) 初めは色々と拙かった。手伝いでも仕事をした事が無かった、のもあったし…何より、人付き合いがとことん苦手になってしまった。 サーカスにいる人たちは、人間も居れば自分と同じような存在もいた。最初は誰も彼も怖く、身体を縮こませてビクビクしていた。…他人は、怖い。 でも、誰だったか。団長だったかもしれないが、誰かが言った。このサーカス団に来たからには皆は“家族”だ、と。……家族。 自分には程遠い言葉であり、存在だと思った。だって、そんなものなんて気が付いた時には何処にもなかったから。 ただ、少しずつサーカス団で過ごす内に分かった事もあった。ここにいる人たちは、自分と同じように、人間達から痛みを貰った人達だ、と。 少なくとも、少しだけ心を開いてみても…と思える様になった。でもやっぱり、人付き合いはてんで下手なのは変わらなかった。 少し変わった規則はあれど、気にする事は無かった。守れば良かったし、破ってまで何かしようとまで思う性格でも無かった。 途中で何人か新しい人も入ってきて、自分が教えたり…する事も、少しだけあった。 どうしても、話す事が苦手で。どうしたら相手が怒らないか…考えながら話してるとどうしても遅くなってしまって。 皆は、それでいい。大丈夫だ、と言ってくれる。……最初は安心してた。でも、やっぱり皆みたいにすらすらと、話してみたい。 近頃は、猛獣使いとしてのパフォーマンス中だけはすらりと言葉が出てくる。これを、普段からもしたい。……と思ってるが、中々どうして。 ドームテントのメンバーになった、ヒナタ・スピカ・HO4・KPCにだけでも、早くちゃんと話せるようになりたい。 そう思い、日々パフォーマンスの練習とお話の練習をしに今日も“家族”達と共に過ごす。 自由時間では、魔術で従わせてるとはいえパフォーマンスの時には共に舞う事になる猛獣たちと(一方的とはいえ)会話をしている。 …動物達は、嘘を付かない。傷付けない。だから、幾分かすらりと言葉が出てくる。 特に仲が良い子は大蛇のミアとライオンのレオ。 自由時間の時は大体猛獣たちの傍に居る。それかフェリクスに勉強を教えてもらっているか。もしくはニナの傍にいる。 時々、話し方の勉強にヤマトの元に足を運んでいる。ヤマトの様に、沢山お話が出来るようになりたい、と思っている。 ❖現在(15歳)❖ 現在に至っても、相変わらず話すのが苦手なのは変わらず。相手の顔色を伺いながら、どう言えば良いか考えながら。一生懸命話そうと頑張っている。 今、密かに夢にしているのは「皆と顔布を取って、ちゃんと目と目を合わせてお話する」事。どうしたって今でも自分の瞳は狂気を齎す。 団長の助言から、トラウマを克服する為にステージに…観衆の注目を集める猛獣使いを努めている。 あちこちにある目。向けられる視線。負の感情には今でも耐えられない。怖い。一番怖いのは人間だ、と思っているのも、相も変わらずで。 団長の言う事は、いつだって凄くって、正しくって、いいなって思えて。だから、恐怖心を乗り越えれるなら…不安と恐怖を抱くステージにだって立てる。 でも、ある日。見てしまった、知ってしまった。 団長が、真夜中に女の子たちを殺し心臓を抉り出していた場面を。あんな、あんなに優しい団長の知りもしなかった一面に。 殺されていた少女の生気のない虚ろな瞳が自分を見つめた気がして。とても、怖かった。頭も、お腹も、ぐるぐるして…酷く、気持ち悪いと思った。 あの少女たちはどうして。団長はどうして。どうしてあんな事を。団長はいつから。疑問も疑念も尽きない、けれど。 いつか、いつか。あの団長の得体のしれない狂気が自分達に向くのではないのか、とずっとずっと恐怖している。 どこかで、自分の瞳を見てしまったのでは…と思った事もあった。でも、今まで自分の瞳を見た人達とは違ったから。あの狂気は、自分ではない。 そう、思う事にした。真実がどうであれ、狂気を振りまくのは自分だと言われるのが怖かった。 それに、あんな光景を誰かに話したとして。きっと誰も信じてはくれない。だって、だって団長はいつも優しいから。 人魚に対してが顕著ではあるけれど、でも自分達に対してだって優しさはあった。それをこのサーカス団に所属する人であれば誰もが知ってる。 だからこそ、だからこそなのだ。自分一人が言ったから何が変わるのだろうか。最悪、団長に伝わり不興を買うだけだ。 団長に見放されるのは、嫌だ。怖い。捨てないで。地獄から救い出してくれた人に、見限られるのは死ぬよりもっと痛い。痛みで身体が裂かれてしまう。 でも、皆の事だって大事で。大好きで。皆の事を助ける為だったら。きっと自分は何に変えても、自分を犠牲にしたとしても、皆の手を引いて走る。 ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 「ぁ……ぇと、セシーは、セシリア…と、言いま、す…。その、よろしく…お願い、します…」 「サーカスで…、あの、猛獣使い、をして…ます」 「顔布…、その、触らない、で……。セシーの目、見て欲しくない、から……」 「皆…、セシーに、よくして…くれる……、だから、嬉しい、な…」 「サーカスの人、以外のひとは…、セシー、怖い……。疑念…、懐疑…、恐怖…、畏怖…、そんな目ばっかり、だから……」 「サーカスの皆、は…セシー、好き……。でも…セシーの目、見ない様にして、ほしい……。セシー、皆が死んじゃう、の…嫌だから…」 「……さぁさ、おいでなさい。今宵はあなたが一緒に……踊ってくれるのね」 「ぁ……ぇと、その…セシー、人の目が、怖い…の。いっぱい、いっぱい…痛い事、された、から…」 「これ、これだけ、は…皆にも、見せれ、ない……！痛くて、熱くて、嫌なもの…、セシー、が…虐げられた、記憶」 「団長さん、は……セシーを助けてくれた、いい人…」 「……の、はずなの、に………あの時、見た団長さん……別人みたい、だった」 「あれ、は…………団長さん、なの、かな…」 「……怖い、よ………ミア、レオ……。セシー、どうしたらいい、かな…」 「この目は、怖いけど……いつか、ちゃんと…皆と目を合わせて、お話がしたいな…」 ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【口調】 一人称:セシー、わたし 二人称:愛称呼び(対幼馴染達)、〜さん(基本)、～くん(対年下の男の子) 三人称:あなた 幼い、何処か拙い話し方ではあるがイメージとしては身内に対しても敬語で話す感じ(相手への呼びかけがそんなイメージ。子供にさん付けする感覚で。)。 ステージに立つと何とか切り替えが出来るが、普段は割と言い淀んだり「えっと」「あの」「その」が多く飛び出してくる。話すのはそんなに早くない。 考えながら話すので待ってくれないと「あっあっ」となって「…ぇと、うぅ、なんでもない、よ…」となってしまう。超絶内向的。 ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【嗜好】 好きなもの：サーカス団の皆、幼馴染達、団長、動物達 嫌いなもの：大人(サーカス団の人以外)、怖い人、大きい声(苦手)、痛い事、焼き印 ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【チャパレ用】 CCB<=　【】 CCB<=　【SANチェック】 CCB<=85　【アイデア】 CCB<=85　【幸運】 CCB<=95　【知識】 CCB<=85　【回避】 CCB<=70　【キック】⇒ CCB<=70　【応急手当】⇒ CCB<=80　【聞き耳】 CCB<=75　【精神分析】⇒ CCB<=80　【図書館】 CCB<=80　【目星】 CCB<=80　【ナビゲート】 CCB<=70　【変装】 CCB<=34　【説得】 CCB<=95　【母国語(英語)】 CCB<=10　【クトゥルフ神話】 CCB<=40　【心理学】 1d6+1d4　キックダメージ 1d3　応急手当 ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【関係/呼び方/PL(NPC)】(敬称略) HO1➠ヒナタ/ナタ、ヒナ/焦げたマシュマロ　/　 HO2➠スピカ/スゥ、スピ/ネル　/　 HO4➠/(呼び方)/とーと　/　 KPC➠/(呼び方)/ぽち子(KP)　/　 NPC➠団長(だんちょう)/団長さん/地獄から救ってくれた恩人。優しい人…の筈。 NPC➠A.A(ダブルエース)/エースさん、先生/色んな事を知ってる、凄い人。 NPC➠ソフィア/ソフィアさん/皆のお母さん、みたいな人。お母さんって、きっとこの人の事を言うんだろうなぁ。 NPC➠ダニエル/ダンくん、ダニーくん/悪戯っ子。よくターゲットにされる。だけれど、憎めない可愛い子。 NPC➠フェリクス/フェリ先生、フェリさん/勉強を教えてくれる、お父さんみたいな人。お勉強の先生。 NPC➠ニナ/ニナ/可愛い子。幼馴染以外で多分、よく一緒にいる子。傍に居ると落ち着く。 NPC➠イライジャ/イライさん/とっても気さくな、お兄さん。よく、面倒を見てもらってる。 NPC➠ギルダ/ギルダさん、ギルダ姉さん/お洋服作るのが得意な、頼れるお姉さん。とっても明るくって、陽だまりみたいな人。 NPC➠ラオフー/ラオさん/いつも美味しい料理を追い求めてる、勉強熱心な人。ちょっと怖いけど、本当はそうじゃないって知ってる。凄い人。 NPC➠ロン/ロンさん/ラオさんと一緒で、料理の情熱が凄い人。いつもありがとう、二人のお陰でいつもご飯、美味しいよ。 NPC➠ホルス/ホルスさん、ルスさん/真面目でいて、物知りさん。演出？の相談をした時も、一緒に考えてくれた。優しい人。 NPC➠ヤマト/ヤマトさん/いっぱい話してくれる不思議な人(？)。でも、ちょっと休憩がほしいかも。聞いてるのは楽しいけど、周りの人から止められちゃう。 ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【不定】 ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【誕生花】 《レンギョウ》「期待」「希望」「集中力」 《チューリップ》「思いやり」 《レンゲソウ》「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「心が和らぐ」 《ムクゲ》「信念」「新しい美」 《ヤグルマギク》「繊細」「優美」「教育」「信頼」 《イベリス》「心をひきつける」「初恋の思い出」「甘い誘惑」 《赤いアザレア》「節制」 ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【特徴表】(設定の為取得、ステータス未反映) 《俊敏》どんな時でも、鋭く素早く状況を把握できる。《回避》の基本成功率は、通常の《DEX×2》ではなく《DEX×5》である。 《素早い》柔軟さと軽快さを併せ持っている。DEX+1。ただしSIZが9以下の場合、素早い上に小柄である為、DEX+2。 ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【イメージ曲】 《空想フォレスト》　じん 《EYE》　Kanaria 《人形》　天野 月子 《愛するように》　MIMI 《SCAPEGOAT》　DUSTCELL ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【使用モチーフ】 オリジナル ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【カラーコード】 #8A77B7　ヘリオトロープ(花言葉:「愛よ永遠なれ」「献身的な愛」「夢中」「甘い誘惑」「余韻」「熱意」「熱望」「崇拝」) ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆ 【参加シナリオ】 2025/3/13.15.16.17(.22.23.24)　「ぼくらのロクス・アモエヌス」　HO3　(敬称略)　KP:ぽち子&ひなごろう　PL:焦げたマシュマロ、ネル、私、とーと ◆────────────────────────────────────────────────────────────────────◆

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