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プルウィア・デイドリーム(Pluvia Daydream) 『FBI 超常犯罪分析課（通称：PCU）』に所属する特別捜査官。 天候の移ろいを獣並みの勘で察知できる。 やや斜に構えたような性格で、座右の銘は『世の中だいたい他人事』。天邪鬼なところがある。 基本的にいろいろな物事をどこまでも他人事として捕らえ、客観的に話す。そのため時に不謹慎ともとれるような言動をすることがある。 人間観察が趣味、人をからかうのが好き、嵐の日に外へ出たがる、天候がわかっているのにわざと黙っておいて自分と相合傘をさせる、などの悪癖がある。 相合傘が好きなのは、傘の中で聞く人の声が好きだから。 あらゆることを「他人事」にしようとするのは、精神病院で働いていた前職から続きFBI捜査官という仕事をするにあたって、関わる出来事や人にあまり感情を寄せたり自分事にしすぎると辛いことが多いと考えている為。 本人曰く「そこそこの人間」であり、そこそこの常識、そこそこの正義感、そこそこの犯罪への嫌悪を持って活動している。 不謹慎な言動を取り、斜に構え、煙に巻くようなことを話すのも、元々の性格もあるがなにより「そこそこ」から逸脱しないようにするため。根の部分では災難に遭った人間を哀れに思い労わるような人間性もしっかり持っている。 どんな天気も好きだが特に雨が好きで、雨の日はご機嫌で出かける。嵐の日にも散歩をするので、妹のクリマに心配され怒られがち。 晴れの日は外で昼寝をするのが好き。昼寝をしているとよく猫や動物が添い寝していることがあるため、彼らの観察をするのも趣味。 近所に住んでいた幼馴染に年上の姉のようなマラキアと兄のようなアルクスが居る。二人は心優しい性格で、妹の世話などにも手を貸してくれた。 プルウィアは二人のことを本当の兄姉のように思っており、頼りにしているし愛しているが口に出したことはない。しかし二人にはバレている。 FBI捜査官になる際、何があってもいいようにできるだけ友人関係などをフェードアウトしていったが、マラキアとアルクスだけはめげずにプルウィアに連絡を取り会いに来続けたため、この二人とは今でも親交が続いている。プルウィアはこの時の二人の行動を「なんでそんなに頑固なんだよ！」と言ったが、内心ではありがたく思っている。 幼い頃は妹の世話や家事などで忙しく、空いた時間を勉強などに使うため同年代の子供と同じような遊びや流行のチェックができず、それでからかわれることが多かった。 しかし生来の性格ゆえかやり返すことが多く、舐められないための言動を取っているうちに現在の斜に構えた性格が形成された。 15歳の頃に一度だけ父に連れられて家族で遊園地に行ったことがあり、それが子供らしく遊んだ数少ない思い出。その時に買ってもらったカップケーキの味が今でも忘れられない。幸せの味だった。 家族構成は自分と両親と歳の離れた妹。母は妹が産まれたあと難産だったのもあり産後の肥立ちが悪く亡くなってしまった。 二人の子供のために忙しく働く父の代わりに妹の面倒をずっと見てきた。幼い頃から活発だった妹を「手がかかる」と言いながらも大人になった今でも溺愛している。 十三歳の頃、幼い妹の世話に疲れ大好きなはずの妹に嫌なことを言う前に逃げ出し、散歩どころではない嵐になるとわかっていて帰らなかったときに豪雨の中アルクスが傘を持って迎えに来てくれたことがあり、その時から『疲れた人や悲しい人に傘をさす優しさ』を知り、最後の最後にはそういうことができる人間でありたいとも考えている。そのわりに自己矛盾を抱えている節がある。ちなみに家出中はマラキアがクリマの面倒を見ていてくれていたらしい。 父はプルウィアが二十歳の時に過労で亡くなるが、その原因が父が勤めていた会社の環境の悪さ、いわゆるブラック会社のせいだと知りマラキアの父の力を借りて会社を訴えたことがある。しかし力及ばず望まない形の示談となったため、今でもその手の劣悪な環境の会社などが大嫌い。 しかし両親の葬式で、間違いなく悲しくて胸に穴が開いたようなのにほとんど涙が出なかった。そのことを気にしている。自分が薄情な人間なのだと感じており、大切な人の死に際くらいちゃんと泣ける人間になりたいと思っている。 両親が亡くなってからも、妹とは二人で暮らしている。 出身地はワシントン州で、4年半前にプルウィアがFBIになる時にバージニア州に引っ越す。同時に大学進学をする予定だったクリマもついて行ったという流れ。そのためずっと一緒に住んでいる。 今でも最低年に一回はワシントン州に帰って幼馴染夫妻に会っている。 朝一番にその日の天気予報を妹に伝えてあげるのが日課。 趣味が高じて人類学を学べる大学に進学し、その過程で人類学のほかに心理学などを学んだ後、縁あって精神病院で事務員として二年ほど勤めていたが、『正直向いていない』ことを悟って転職先を探していた。 そんな折、幼馴染であるマラキアの母が殺される事件が発生。シリアルキラーによるものであり、その際にFBI捜査官の姿を見て密かに憧れを抱くと同時に「親しい人が被害に遭ったのに何もできない」ことへの無力感を覚えてFBI捜査官を目指した。ちなみに原則として身内が関わる事件の捜査が出来ないことはFBIアカデミーに入った後に知った。ちょっとだけショックを受けたがすぐに立ち直った。 基本的に器用で何でもできるのに加え、努力の甲斐もあって25歳でFBIに所属することになった。 PCUへ入ったあとは、メンバーの優秀さに感心すると同時に「こんな尖ったメンバーの中になんで俺？おもしろ」と愉快にも見ている。 大好物はマグノリアベーカリーのカップケーキ。 【年表】 7歳　妹誕生、母が亡くなる 13歳　心が折れかけ、幼馴染たちの存在に救われる 20歳　父が亡くなる 22歳　精神病院へ勤める 25歳　PCU所属 簡易プロフィール 名前/プルウィア・デイドリーム(Pluvia Daydream) 誕生日/12月22日 年齢/29歳 好き/雨、傘、嵐の日の散歩、晴れの日の昼寝、カップケーキ、家族 嫌い/発酵食品、オートミール、ブラック会社 一人称/俺 二人称/お前、あんた 大切な人① 名前/クリマ・デイドリーム(Clima Daydream) 誕生日/2月9日 年齢/22歳 好き/家族、ドーナツ、犬 嫌い/チリソース、高圧的な人間 一人称/私 二人称/あなた、君 プルウィアの妹。明るく人懐っこい性格で、世話焼きなところがある溌溂とした女性。 大学を卒業し、憧れていた会社で内定を獲得し働き始めたばかり。 勤め先は大手のお菓子メーカーで、企画部所属。いつか世界中の誰もが知っているようなお菓子を作るのが夢。 幼い頃は自分の出産で兄から母を奪ってしまったと考えて気にしていたが、マラキアの支えで兄と話し合い乗り越えた。 放っておくと生活習慣が乱れがちな兄のことを叱ったりしているが、内心ではいつも心配しており、FBIの仕事で長期間家を空けるときなどはこまめにメッセージを送ってくる。 昔、プルウィアの悪癖に付き合って相合傘をしていたところをボーイフレンドに目撃され勘違いされてからは、相合傘だけはしてくれなくなった。 兄のことは基本「お兄ちゃん」と呼んでいたが、大人になってからは人前では「兄さん」と呼ぶようになった。 大切な人② 名前/マラキア・レグホーン(Malacia Leghorn) 誕生日/5月20日 年齢/31歳 好き/花、子供、夫と幼馴染たち 嫌い/虫、辛い食べ物 一人称/わたし 二人称/あなた プルウィアの幼馴染でアルクスの妻。穏やかで心優しい性格で、いつも周囲の人間の幸せを願っている女性。 弁護士である父の影響で法律を学び、パラリーガルとして法律事務所で働いている。 27歳の時に母を殺人で亡くしており深い悲しみに捕らわれていたが、ずっと自分を支えてくれたアルクスのおかげで立ち直った。 アルクスとは若い頃から想い合っており25歳の頃に結婚した。プルウィアとクリマのことを本当の弟妹のように思っている。 プルウィアがフェードアウトしようとした際に真っ先に気付いて押せ押せで関係性を繋ぎとめた。穏やかだが頑固なところもある。 不妊治療の末に最近ようやく子供を授かった妊婦。 大切な人③ 名前/アルクス・レグホーン(Arcus Leghorn) 誕生日/6月12日 年齢/31歳 好き/ミートローフ、野外スポーツ、妻と幼馴染たち 嫌い/根菜、雨 一人称/俺 二人称/お前、君 プルウィアの幼馴染でマラキアの夫。快活で人好きのする性格で、困っている人を放っておけない男性。 野外スポーツが好きで、学生時代は特にアメフトに夢中になりプロになれると期待されるほどだったが、高校の時に怪我を負い諦めざるを得なかった。 失意の中に居た時、ずっと寄り添ってくれていたマラキアへの恋心を自覚し、立ち直った際に告白をした。悩んでいる間もプルウィアに相談していた。プルウィア曰く「いけるから早く告白しろ」 現在は高校の教師として働いており、アメフトクラブのコーチをしている。 マラキアの母が殺された際ずっと彼女に寄り添っていた。その後、プルウィアがFBIになると言った時は悩んだ末に応援を選び、マラキアと共に絶対に彼と縁を切ったり距離を置いたりしないと決意した。 マラキアの妊娠を誰よりも喜び、今から育児や産後の妻のケアについての本を読み漁っている。

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