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【設定】 彼女は、ヤクザの組長の隠し子としてこの世に生を受けた。 そんな境遇の者が、親類縁者と仲が良いわけもなく。 隠し子であるがゆえに、母の手一つで育てられた。 それでも父からの援助は受ける事が出来たため、 普通ではないながらも平和に暮らしていた……筈だった。 事が起きたのは、彼女が小学生となり幾許か経ってからの時。 彼女の母が父と話をつける為、事務所に出向いた際。 謀られたかのように、他所の組との抗争が勃発したのだ。 それにより二人とも敵の凶弾を受け、父は帰らぬ人に。 母も、意識不明の重体となってしまった。 話を聞き、絶望のどん底に突き落とされた彼女は、強き力への憧憬を抱いた。 そして、渇望したのだ。「大事なモノを失わずにいられる力が欲しい」と。 ────それが、彼女のオーヴァードとしての覚醒である。 正義というモノに関心を持たなかった彼女が、FHに加入したのは必然だったのだろう。 FHチルドレンとなった彼女は次々と功績を上げ、着々と地位を上げていった。 そんなある日、彼女は“賢者の石”というモノの存在を知ったのだ。 強大な力を得る事が出来る“賢者の石”。力の象徴ともいえる“賢者の石”。 それに彼女が興味を抱かぬ筈もなく、チルドレンから研究者へと転じる。 これまでに残した功績もあった為、彼女は比較的自由に研究を行う事が出来た。 彼女の行う実験も凄惨なモノばかりで、起源種や変異種、はたまた古代種など。 それらを検体として利用し、結果的に多くの生命が犠牲となったという。 ……その際唯一残された古代種のレネゲイドビーイングがいるのだが、それは後述する。 幾度となく繰り返された研究及び実験の末、彼女は遂に‘最高傑作’を作り出す。 その‘最高傑作’は、オリジナルには遠く及ばぬ‘紛い物’。……‘愚者の黄金’。 それから間もなく、研究結果を知ったFH上層部は、一つの決断を下す。 ──────上陰 秋の切り捨て。 彼女がFHに与えた損害、及び実験中に幾度となく起きた事故による被害。 結果、生まれた‘紛い物’。それらを考慮した結果、切り捨てざるを得なかったのだ。 無論、彼女は上層部に抗議した。然し、健闘むなしく彼女はFHから追放される。 残されたモノは、‘紛い物’の石ころ、副産物であるEXレネゲイド。 そして、古代種のレネゲイドビーイング。 こうして行く宛てを失くし、己が無力さと世界に絶望した彼女は、考えたのだ。 「この私を認めぬFH。こうなったそもそもの原因である“賢者の石”。 　……この世から、消し去ってやる。この私を愚弄して、只で済むと思うなよ」 彼女がUGNの支部長として活動を始めるのは、それから少し経った頃の話だ。 【ロイス】 《愚者の黄金(Dロイス)》 (P)尽力/○(N)劣等感 彼女の研究の成果。それと同時に、彼女の劣等感の象徴。 『力』を求めた彼女が手にした唯一の『力』である。 彼女自身、この現状に納得している訳ではない。 だが、それを打破する方法も見つからないのもまた事実なのだ。 《FH》(P)執着/○(N)憎悪 彼女の復讐の対象。行動原理はこれと“賢者の石”にあるといっても過言ではない。 立場を利用してFHの者を抹殺することも多いが、それでも彼女の心は満たされない。 彼女の目的は一つ、FHを潰す事。個を滅したところで、満たされる筈がないのだ。 《シャフ＝カーミル》○(P)慈愛/(N)不安 前述した、彼女に残された古代種のレネゲイドビーイング。 彼女が初めて、母以外に好意を抱いた人物でもある。 最初の邂逅は、普段通りFHエージェントを引き連れて検体の回収をしていた時だ。 いつも通り彼も回収したのだが、その際心に何か引っかかるものを感じたのだという。 彼女はそれが何かを探る為に、彼をチルドレンとして活動させる事にした。 然しその正体は掴めず、彼女は常に彼と行動を共にするようになった。 FHを追放された際も、半ば強制的に彼を連れていったのもそれが理由だ。 ……本人からしたら迷惑そのものであるが、彼女は殺さないだけマシだと弁解している。 因みに、心に引っかかるものの正体は未だに分かっていないらしい。 果たしてこの気持ちは、一体何なのだろう？ 【能力】 彼女のシンドロームはエンジェルハィロゥ/ウロボロス。 主とする戦い方は、光子を圧縮する事により『弾』を生み出し高速で射出するという物。 ハヌマーンの力を模倣している為、その『弾』の射出速度は目を見張る物がある。 更には『弾』を高速で振動させる事で、敵の装甲を貫通する攻撃を可能とした。 彼女の身体に埋まる‘愚者の黄金’の力は、文字通りの力の暴走。 それを発現させる際には、模倣したソラリスの力で能力を増幅。 体内で暴走する力を爆発的に解放させる事で、『弾』を大量に生み出す。 そして『弾』を広範囲に一斉に降り注がせることにより、計り知れない威力を実現した。 勿論身体にも負担がかかるのだが、彼女自身気にかけることすらしていない。 【アロンダイト】 効果：Dロイス：愚者の黄金のオーヴァードのみが取得できるアイテム。 紅い宝玉のようなものが埋め込まれているフィンガーレスグローブ。 賢者の石の贋作である愚者の黄金の力を、賢者の石とは違う方向で発揮させるもの。 愚者の黄金の効果をシナリオ2回にすることができる。 シナリオ1回、判定直前効果使用可能、 メイン間攻撃力+[タイタス化しているロイス数*10]、メイン終了時浸食率+10。

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