タグ： 零兎 漆喰 巳斗

漆喰 巳斗/しっくい みと 「こら。そんな風に乱雑に扱っては、その子も泣いてしまうだろう。おやめなさい」 「俺は、たくさんの笑顔を見たくてショコラティエになったんだ。確かに、父さんは有名な料理人で、俺がいろいろ幼少期から見てきていたとしても、それとこれとは関係ない。ただ、俺がしたくてやってることだから」 「今日も、お願いしてもいいかな。……ごめんね、いつもこんなことをさせてしまって。痛かったり苦しかったりしたら言ってくれ。流石に、苦しむのを見てまですることではないって俺も分かっているから」 「うーん、俺は人に教えるのは向いていないよ。あまり失敗はしない方だから、失敗をする人の気持ちがいまいち共感ができないんだ」 【性別】男 【年齢】24歳 【家族構成】祖父、祖母、父、兄(3歳上) 【誕生月】8月25日 【カラコ】#CAAC71 【好きな食べ物】クレープ 【苦手な食べ物】ゴボウ 【性格】 おおらかで基本的に他人に怒ることがあまりなく、誰に対しても分け隔てなく接する優しさを持つ。いつも穏やかな笑みを浮かべているため、雰囲気が柔らかく人に好かれやすい性質を持っている。しかし、言いたいことはわりとオブラートに包みながらもはっきりというタイプであり、物怖じをすることはあまりない。大勢の人といるよりは一人でいることを好む節がある為、基本的には一人で作業していることが多い。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿以下、ブラッディ・ショコラトリーHO1ネタバレあり 「いつか絶対に見返してやるって思ってるんだ。その為には、俺はあの人とは違うショコラティエという道で一流になって、あの人の上を行くしかない。その為に、手段を選んでいる暇は俺にはないんだよ」 「今更俺から離れるなんて、許さないよ。約束したよね。そばにいるって。俺が血をあげるから、君のお腹を満たしてあげるから、その代わり俺も君から血をもらうって。言ったよね。なのに、今になって離れるなんて………君は、そんな酷いこと、言わないよね？」 「まって、やめてくれ。いかないでくれ。俺には君しかいないんだ。きみじゃないと駄目なんだ。じゃなきゃ、じゃなきゃ今までの苦労は何だったって言うんだ。してほしいことは全部しただろう。欲しいものも、全部与えた。何が、何がダメだったって言うんだ。ひどいじゃないか。……俺の事が嫌いになったのか？なら、君が好きになれるような人になろう。君のためならなんだってするさ。だから、なぁ。俺にまだ情があるのなら、俺を置いていくなんてこと、しないでくれよ」 【経歴】 ･少しこじれた家庭にて誕生する ┗ 兄とは母親違いの兄弟で、父はストレスが溜まったら風俗など色々な夜営業に手を出してそこで発散させることを常としている人間だった ┗ 父親は有名な料理人で地位名声共にある人間であるが、ストレスのはけ口を夜にしているような人間である為、まともな恋愛ができる人間ではなかった ┗ 当然、そんな父と関係を持った巳斗の母親もまともな人間ではなかった ┗ 兄は母親の顔を知らず、生まれて間もないころに母親に捨てられ、父親に育児を押し付けられていた ┗ 巳斗の母親は既婚者だったが、刺激を求めて巳斗の父親と不倫をしていた ･二歳ごろ、母親の不倫が母親の正式な夫にばれ、さらにほかの刺激を求めてやっていた賭け事の借金もばれ、母親が夜逃げする ┗ 巳斗はその際に置いて行かれた ･育児の心得がない父親はまともに男の子二人を育てることはできず、ほとんど育児放棄のような環境で育つことになる ･二歳になってすぐに近所の保育園に預けられる ┗ 父親はかろうじて送り迎えだけは世間体のためにしてくれていた ┗ この頃のご飯はほとんどインスタントである ･兄も三歳しか歳が離れていないため、三歳下の巳斗の面倒をみることはほとんど不可能であったため、巳斗に構うようなことは家でも外でもほとんどなかった ┗ その為、5歳頃には自分1人で生きていく為の術を習得した ┗ 有名な料理人であり、外面の良い父の迷惑にならないようにと涙を見せないようになる ・6歳になった頃、地元の小学校へ進学する ┗ 友達は少なくない方ではあった ┗ 顔が良かった為、運動はできないが影で少し女子から人気があった ┗ 女子に人気があったことについては本人はあまり自覚は無い ┗ 父より先に帰宅して台所を使用する必要があったため部活には入らず ・小学校に通い始めた辺りから生きる為に料理をしだすように ┗ 時に父親が練習をするのを盗み見ながら独学で何度も料理をしてきた ・小5の頃、兄が家庭環境に耐えきれず発狂する ┗ 普通なら精神病院に送られる程のものだったが、父親は外聞を気にして精神病院に行かせず、その結果兄が家族と話をすることが無くなった ・12歳頃にそのまま地元の中学校へ進学する ┗ 部活は小学校と同じ理由で何処にも入らなかった ・中二の頃に兄が離れた高校に進学し、家を出ていく ┗ 家族には出ていくことも何も言わずに突然家を出ていった ┗ その為、大方察しはついているのだが巳斗は何故兄が家を出たのか、どこの高校に進学したのかも知らない ・中三に上がった頃から高校進学について悩み始める ┗ 当初は兄と同じように家を離れて遠くの高校に行こうかと考えていたが、父親から逃げるような行為をする事に疑問を感じ、父を見返すという理由から料理の専門学校に通うことを決意する ・料理の腕は申し分がなく、外面も父に似て良かった為そのまま専門学校に合格し、入学する ┗ 途中までは父親を見返す、という点からちゃんとした料理人を目指していたが、ある程度習った辺りで父親が相当料理人として腕がたつことを自覚し、このままだと見返すのに何十年かかるか分からないということに気づく ┗ それでは遅すぎると考えた結果、たまたま才能があったため、料理人ではなくショコラティエの道を志すことを決める ・元より料理や菓子作り等にはかなりの才能があった為、専門学校ではトントン拍子に事が進み、まずは海外で経験をつむ必要があると17歳の頃から2年ほどドイツへ留学した ┗ ドイツ語もある程度ネイティブと話をしながら日常会話以上に話せるようになり、ドイツではかなり有意義な時間を送ることが出来た ・2年の留学を経て学校に戻り残りの一年を修学、そのまま教師からの強い薦めで大学では無く一流のプロの元でショコラティエ見習いとして働くことに ┗ 上はかなり厳しい人であり、当初は若すぎるからと門前払いをするつもりだったらしいが、巳斗の才能を見てある程度認めたようでそのまますんなり見習として働くことができた ┗ 職場としてはブラックな方ではあったが、巳斗自身が頼み込んで馬車馬の如く働く、と言っていたため巳斗はほとんど何もきにしていなかった ┗ 時には体を壊して上に怒られることもあったとか ┗ 次第に巳斗もある程度プロの技を吸収することが出来、見習いから教育係まで昇進することが出来た ┗ その辺で1人で店を建てることを視野に入れ、副業をし始める ・23歳で自身の店を持ち、ショコラティエとして自立していくが、当初はあまり人気も出ず知る人ぞ知る、くらいの店の規模であった ･才能はあるのに上手くいかないことにヤキモキし、段々と焦りが見え始めた辺りで店の裏口に倒れている人物と出会う ┗ 聞けば彼は吸血鬼なのだという。元より読書が好きでオカルトに精通していた巳斗はそのことを聞いた瞬間ピンと吸血鬼は不思議な能力を持っているという事を思い出し、試してみる価値があると考え、彼を店に引き入れ、手当をして契約のような軽い口約束を交わした。 ┗ これが、自身の血を与える代わりにその吸血鬼の血を抜く、というものである ･吸血鬼の血液を商品に入れたところ、爆発的に人気になり、それまであまり人気がなく知る人も少なかった店に春が訪れた ┗ それに歓喜し、これなら父親を見返せるかもしれないと考えた巳斗はそのまま吸血鬼に自身の血を与え続けることを選んだ 【家族について】 ･父 ➡ 漆喰 辰治/しっくい たつじ ┗ 料理人としては一流レベルであり、努力家のためかなり腕が立つ。外面が良く、愛想というよりはカリスマがあるタイプであり、人を率いるだけの圧を持っている。部下には優しくしようと努めていることもあり、さらにストレスを職場の人間に発散することがない為職場の人間からの信頼はかなり厚い。が、しかし、ストレスを職場で発散しない代わりに夜の仕事などの肉体関係でストレスを発散させる癖があり、さらにその肉体関係も直接的なものを好んでいたため、かなり性質が悪い人間だった。対人的なコミュニケーションは本人曰く得意ではないようで、女性との恋愛関係などには特に色濃くその性質が出る様だ。 ･母 ┗ 巳斗は名前すらも知らない母。性格があまり良くない方で、嫉妬深く執念深い。常に刺激を求める人間であり、試し行動が度を越える性質である。今回はその試し行動が不倫にいきつき、さらに刺激を求めた賭け事での大負けからの借金、といったものから失敗をし、夜逃げをしてしまった。今現在彼女が生きているのかは不明である。 ･兄 ➡ 漆喰 賢都/しっくい けんと ┗ 巳斗とは腹違いの兄弟。父親がストレス発散で見境なしに孕ませた結果、捨てて殺すだけの勇気も中絶する金もなかった女性が父親に押し付けた子ども。あまり穏やかな性格ではなく、言いたいことがはっきりしているタイプ。更に、指導者としてのカリスマを生まれながらに持っており、人に従うより人を従えたい性質を持つ。その為父親との相性がかなり悪く。幼少期から常に荒んだ性格をしていた。そうして、家庭という逃げられない場所で、家出をしても警察に押し戻される日々が続く中で中二の頃に発狂してしまった。そこで父親が精神病院に連れていかずに放置する選択肢を取ったことから、それから彼は家族と一言も話さないようになったため、彼が高校に上がり家を出るまで何をしていたのかは巳斗も知らないことである。 ┗ ※補足 兄はかなりぐれてヤンキーになっていたのだが、当時の担任に恵まれ隠れて援助してもらう形で治安のいい場所に飛んだ。その後は割と荒い性格ながらまえよりも穏やかになり、ある程度良い暮らしをしているようだ 【補足】 ･やりたいことは基本的にどうやってでも叶える執念深い性格を持っている ┗ しかし、幼少期より外面をよくする癖があったため、この執念深い性格はほとんど滅多に顔を出してはいないようだ ･母譲りの嫉妬深い性格をしているのだが、今まで人付き合いをあまりしてこなかったためこちらも表に出てくることはなかった ･父親の影響からか実は性的な事象に対する認識が人よりゆるい ･HO2に対しては愛情とも友情ともなんともとれない執着心がある ┗ その根本は元は父を見返すために一流にならないといけないという強迫観念からであったが、今は情も沸いたことからかなりズレており、HO2がそばにいないといけないのだ、というものに代わっている ･穏やかで表立って怒ることはあまりないが、実はそこまで優しい方ではなく計算高い方である ･他人に対してドライな面が強く、今まで他人に入れ込むことは一度もなかった ┗ その為愛情がわからず、結果HO2への感情の整理がつかず執着するに至った 【名前の由来など】 ･漆喰 巳斗 ┗ ひらがなにして最初と最後の文字を取ると『嫉妬』 ┗ 漆喰は神話時代から接着剤として扱われているところから『執着』の象徴として使用。 ┗ 巳=蛇、蛇は昔から嫉妬の象徴としてよく使われることから ･他の家族の名前 ┗ 十二支に関わる名前をそれぞれ入れている ➡ 父は辰、兄は戌(いぬ → けん) ┗ 父は嫉妬などの負の感情に捕らわれる人間ではないため名前の最初と最後をとっても『嫉妬』にはならないが、兄はその性質をやや持っているためなる。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ