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▼職業/特徴表▼ ▷職業 ・職業ベース：執事 ・職業技能：言いくるめ or 説得、応急手当、聞き耳、芸術 or 製作、経理、心理学、目星、ほかの言語 ・HO特記：いずれかの能力値が18になる、〈××××〉99%を取得。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ ▼人物▼ ▷過去 「いいなぁ」 父に手を引かれてやってきた屋敷を見上げた感想はただそれだけだった。 　元々父とは仕事の都合で別居しておりハーリーは母と暮らしていが、ある日の事故で母は他界した。父は執事長だ。子を養うだけの時間はなく、退職か別の引き取り手を探そうかと考えていたところ、将来的に館へ仕えることを条件に屋敷へ住まわせてもらえることになったのだ。そこで執事としての教育が始まる。 今まで庶民として暮らしてきたハーリーには、とても追いつけないような厳しい教育だった。食いついて行くのに必死で、他の娯楽へ回す余裕なんてない。しかしある時、アルマ坊ちゃんに声をかけられた。臆病で卑屈なハーリーにとっては正直、いい思いはしなかった。才能もお金もあって家族もいる。なんでコイツばっかりと、当てつけのような複雑な感情を飲み込む。 適当に理由をつけて断ろうとしたが、強引に手を引かれ共に遊ぶようになった。ただ付き合うだけと渋々だったが、彼の純粋な子供心に影響され、今まで忘れていた大切な好奇心をようやく思い出したのだ。ただ純粋に、楽しいと思えた。 　教育に家事の手伝い、坊ちゃんとの遊戯と激務に慣れてきた頃、ようやく自分の時間を取れるようになった。唯一実家から持ってきていた使い潰した小さなクレヨンで、久々に絵を描いてみる。楽しいはずなのに毎日のように溜まる複雑な感情が、絵を描いている間だけは発散されていくように感じたのだ。 毎夜の楽しみとなっていたある日、アルマ坊ちゃんが様子を伺ってきた。どうやら何をしているのか気になったらしい。試しに描いてみるといいと、僅かな給金で買った安い水彩絵の具を彼に貸す。彼の初めての作品は、ぶきっちょながらも基礎を掴んだ才能を発揮していた。 初めは純粋に凄いって褒められた。毎日教えるのが楽しくて、やっと共通の趣味で語れる友ができたって、嬉しかった。それなのに、日に日に実力を上げていく彼の作品と自分の作品を見比べて、苦しくなってしまった。趣味で続けていただけなのに、何を競っているというのか。自分の醜い心に気付いてからは、自分が少し嫌いになった。 中学高校と歳を重ねるにつれて、坊ちゃんに壁を作るようになってしまった。これが仕事だからと、自分や彼に言い訳して逃げるようになった。彼には才能があるから、自分は凡人に過ぎないんだから。そう諦められたらよかったのに、くだらないプライドが今も尚、胸を締め付ける。 　大学まで通わせてもらえるとは思っていなかった。しかし、それはあくまで坊ちゃんに仕えるためだ。第一志望の欄は、消し跡で真っ黒になっている。そう、結局は将来が決まっているのだ。坊ちゃんの志望校に合わせるべきである。美大受験なんて、アメリカ有数の名門家系が許してくれるはずもない。 そう思っていた。坊ちゃんの志望校は、あの時ゴミ箱に捨てたハーリーの志望校と同じ大学で、主人の前だというのに酷く狼狽える。なんで知っているのかと。ニカッと笑う彼を見て、なんとなく、人間として、彼にはもう敵わないんだと思い知った。 　▷表の顔(他のPCたちが知っていてもよい情報) フュジリング家の執事であり、アルマの幼馴染であり、親友であり、絵の師匠である。規則に厳格でお節介焼き。執事としての仕事が本格的に始まって以来、態度を改め常に敬語で冷静沈着に対応するようになった。名前の漢字は当て字であり、苗字はそのまま母のものを名乗っている。 　▷裏の顔(他のPCたちが知らない情報) アルマ(天子)に対し、嫉妬心を抱いている。彼とはかけがえのない親友で幼馴染であると認識しているが、そのあまりある才能と財力に自分との対比を感じ、複雑な感情を抱いている。しかし、その複雑な感情を抱く自分に自己嫌悪が止まらず、自然と人を避けるようになった。 長年住み込みで働いてきたハーリーだが、感覚は未だ庶民派でジャンクフードがかなり好き。体に悪いと坊ちゃんに注意をする分、自分も食べる機会はないが、やはり高級なコース料理より庶民的な料理の方が安心するのだ。ちなみに、仕事だからと責任感で様々な家事をこなしているが、普通にめちゃくちゃ面倒くさい。ベッドに寝転びながらSNSを永遠と見ていたい、もしくは絵を描きたいとずっと思っている。 執事長の父より亡くなった母の方が好きで、引き取られ日本に来た今でも母の姓を名乗っている。仕事熱心なのはいいことだが、家族を疎かにし、母のビューイング(通夜)にも顔を出さなかった父に好感は持てないのだ。 ▷小ネタ ・誕生日：9月26日 ・血液型：B型 ・好きな食べ物：ハンバーガー、ピザ、サンドイッチ ・嫌いな食べ物：マナーばかりを気にして食べる食事 ・趣味：絵画制作、読書 ・特技：めちゃくちゃ綺麗なポーチドエッグが作れること (ゆで卵も可) ・喫煙/飲酒：しない ・恋愛対象：お淑やかで一緒に本を読んでくれるような年上の女性 ・癖：激昂すると敬語が外れる ・イメージカラー：嫉妬の黄色♡ ・イメソン： ▷一人称/二人称 私、僕/貴方、○○様、お前 ▷おおよその口調 「初めまして、フュジリング家執事のハーリー・オルブライトでございます」 「私は使用人ですから、坊ちゃんに不敬を働くわけにはいきません」 「羨ましいですよ。財力も才能も人望も、私にはないものを全て持っているのですから」 「僕だって人間だし嫉妬くらいするよ。だから、お前の理想的な友人ではいられないと思う」 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ ▼履歴(通過シナリオ) －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ ◤家族構成 執事長の父が1人。母は物心がついた頃に他界し、父と共にフュジリング家に仕えている。 ◤知人 フュジリング家やそこに使える使用人以外に知り合いはいない。 学生時代の友人とは疎遠でたまに連絡を取り合う程度。

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