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▋灰と甘露│HO3 絡新婦 ──────────────────── 「初めまして。丁度通りかかったもんで、ついでの人助けだよ」 本名は『帰家 行春（かんや ゆきはる）』 現在の橋姫やの組織の人間に明かしたことは一度もない。 世渡り上手で本心を隠すのがうまく、のらりくらりと生きているように見える男。 少し古めかしい言葉遣いをする癖があり、古い煙管を愛用している愛煙家。 組織という仕組みに対しては従順に動いているが、橋姫が死なずにすむような 安全な場所を探しているだけであり、国家に刃向かわないのもそのため。 現在の組織に信頼を置いているわけでもなく、何かあれば見限る程度に見据えている。 ただ他のメンバーも訳ありなようで、猜疑心よりかはやや心配が勝っている。 ---------------------- 【絡新婦として】 現在では保存期間切れの輸血パックなどで賄えるものの、適当に人を引っ掛けて飲むこともしばしば。 昔からの癖で、適当な関係だけ持って寝ている隙に血を貰うことも、交渉して貰うこともどちらもある。 そのため、人脈だけなら無駄に広く、良くしてもらっている人も多い。 戦時中は橋姫の血を貰っていたが、何度か彼の死を見届けた後、飲むことをやめた。 記憶をどれだけ失っていようと、顔も血の味も変わらないことに苦しみたくないからだ。 【HO4（橋姫）に対して】 橋姫の記憶が戻るとは思っておらず、出会う度に好意を向けられることに あらぬ期待をしてしまうので本人への態度はそっけなく淡々としており、むしろ冷たい。 救ったその後には、自分の知らないところで生きていてくれればいいとさえ思っている。 愛していた橋姫はとっくの昔に死んだのだと言い聞かせてはいるものの、 同じ人物ではあるためうまく区切りをつけられずにいる。 【HO4（橋姫）との思い出】 ・出会い └戦時中、今思えば兵士だったのかすらわからないが、橋姫が野戦病院に運び込まれた。 　意識は朦朧としていたものの幾らかの受け答えは出来るようで、 　何が食べたいか、何が好きか、など当たり障りのない会話をした。 　夜中は夢見が悪かったのか魘されており、何度か起こしたり手を握って過ごした。 　ただの怪我人と衛生兵、それにしては少し知りすぎたような気もする仲だった。 　治療の末に回復し、その後は姿を消していた。戦線に復帰したのかもしれない。 ・二度目の出会い └戦後、復旧も過酷だろう地獄のような空襲の跡地でふらふらと歩いている橋姫を見つけた。 　覚えているか、と問えば否。どこの所属だ、と問えばそれも否。一切の記憶を失っていた。 　施設に送るにも身寄りから何まで思い出せず、どこぞの靴磨きにするわけにもいかず、　 　知り合いの伝手もあったため土地を渡ってキャバレーで共に働くことにした。 　仕事の覚えは中の下だったものの、黒服としては役に立ったようで店からも気に入られていた。 　色恋が渦巻くキャバレーだ、「身寄りがないのなら身を固めてはどうか」と伺えばこれも否。 　気になるお相手の張本人が自分だったからだ。 　それなら身寄りがない者同士、仮に見つかったとしても駆け落ちでもしてしまおうと唆した。 　思ひ人をつくったのは最初で最後になる。 ・死亡と蘇生 └店に響く銃声と劈くような破裂音が聞こえて、橋姫に庇われたと悟った。 　命が消えるその前に、何かを伝えようとしてくれていたが、先の爆発のせいで音が聞こえなかった。 　今となっては何と言ったのか聞くことはできない。このことを今でも後悔している。 　病院へ運び込む前に死んだはずだったが、橋姫は目を覚ました。 　出会った頃のように記憶が全て抜け落ちていたが、いつかは戻ると信じていた。 ・海外旅行 └橋姫に海外の言葉は難しいようだったが、色々な映画に付き合ってもらったし、色々な景色も見た。 　それでも最後には橋姫は死ぬ。このことは墓場まで持って行こうと口を閉ざしていた。 　船にも乗ってその土地の食事もして、記憶が無いことの一点を除けば理想的な旅行だったように思う。 　英語は何度教えてもあまりうまくはならなかったが、それはそれで可愛いものだった。 【年表】 1880年　　　　 誕生 1900年　20歳　二六新報社に入社、 1913年　33歳　大正政変により二六新報社が襲撃を受け、退職 　　　　　　　 この頃から見た目の変化がなくなり、不老であることに気が付く 　～　　　　　 退職後はバブルのうちに身分（主に年齢）を偽って職を転々としている 　　　　　　　 （サラリーマン、銀行員、サイレント映画の解説者など） 1941年　61歳　太平洋戦争開戦により徴兵 1942年　62歳　病院付衛生兵として野戦病院で活動中、『橋姫』と出会う 　～　　　　　 治療の末、知らぬ間に橋姫の姿は消えていた 1945年　65歳　終戦後、（どこかで死亡した）記憶喪失の橋姫と再会 　～　　　　　 身寄りが見つかるまでと、共にキャバレーで働きつつも恋仲に 1950年　70歳　橋姫が目の前で死亡、蘇生と共に記憶喪失となることを知る 　～　　　　　 橋姫の記憶のこともあり、病院で看護師として勤務 1964年　84歳　海外観光渡航の自由化に伴い、橋姫を連れて海外へ 　～　　　　　 この間にも何度も橋姫が死亡 xxxx年　 ？歳　国からお達しがきたため、日本へ戻り組織に加入 ▋特徴表 ──────────────────── 【1-10：予期せぬ協力者】→43 探索者には、いかなる理由か自分に忠誠を尽し、援助に来るかもしれない協力者がいる。 KPが協力者の正体を決める。 また、協力者の影響力を1D100ロールで決める(数字が大きいほど影響力が高い)。 【2-10：前職】→応急手当、医学 以前別の職に就いていたか、幼少期に何か得難い体験をしている。 [EDU×3]%を前職としてPLが決めた、職業上の技能に割り振ることができる。 ▋その他 ──────────────────── ・加齢ルール適用：EDU+3 ✧趣味：美術館巡り、レコード集め、賭け事 　一人称：俺/わたくし 　二人称：君/お前（お前様） 　LIKE：ライスカレー、映画、カフェ 　HATE：戦争、銃 　職業歴：新聞記者、銀行員、サラリーマン、映画解説者 　　　　　病院付衛生兵、キャバレーのボーイ、看護師 ✧由来 本名：帰家 行春（かんや ゆきはる） 帰家…無事に帰還する 行春…行く春や鳥啼き魚の目は泪/松尾芭蕉 ✦カラーコード：0D0015　🕷 ✦イメソン：花無双 https://youtu.be/8pl-Fj2tqsQ?si=XRTGz8E3dSTFjRb_ 　　　　　：青鬼ごっこ https://youtu.be/HEDPiLwGPXI?si=vBEbSNPMiuXQSnOn ▋呪文 ──────────────────── ▋後遺症・不定の狂気など ──────────────────── ▋通過シナリオ ──────────────────── ・ -----------------以下【灰と甘露 HO3】の秘匿----------------------- ▋HO3 ──────────────────── 君はこの組織で一番長く生きている 君はHO4と同室であり関係性は自由だ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 君の歳はとっくのとうに100を超えている。 100、どころの話ではないがそれほど長く生きているのだ。 君は老いない身体を持っている。ある時から歳を取らなくなったのだ。 見た目はPLの好きな年齢で良い。 君と<HO4>はずっと昔から関係がある。しかしそれを向こうは覚えていない。 大昔、<HO4>は君のことを庇い死んでしまった。 しかしその体は見る見るうちに修復されていき 君の目の前には五体満足の<HO4>が立っていた。 但し、記憶が一切ない状態で。 それからも<HO4>は何度も死んで、蘇り、 記憶が無い状態でまた君と共に過ごし、そして死ぬ。 長く見てきた君が分かったことは<HO4>は不死であること。 しかし蘇る度に記憶がリセットされることだ。 君は、そんな<HO4>を救いたいと思っている。 ▼秘匿目的 「<HO4>救うこと」 ▼作成ルール ・<EDU>に+3 ・今までのHO4との思い出をいくつか簡易的にまとめること ・今共にしているHO4との関係性は自由である。 　但し、今までのHO4のことについては話してはいけないと国から釘を刺されている ▋選択HO│絡新婦 ──────────────────── 君の先祖は絡新婦と呼ばれる美しく悍ましい蜘蛛の妖。 言葉巧みに人を操ることが出来、誰もが君の言葉全てに耳を傾けてしまう。 君に従わない者はいないだろう。 しかし、君はひどく特殊な体質であり人の血液を飲まないと生きられない体である。 ･･･メリット <交渉系技能><心理学>の初期値は50% 聞き込み等をする時この探索者がいる場合、基本的に自動成功となる <精神分析>を戦闘技能として使用可能 基本ダメージ : SANC<1/1d6> 10以上減った場合、相手は戦意喪失する ･･･デメリット <DEX>の算出は1d6+6 二日に一度人の血を摂取しないと衰弱していく 一日ごとにダメージ<1d6> 　

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