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クトゥルフ PC作成ツール
アシェル・バージル・コンラッド
ID:5485721
MD:e9454e790d54f22f983ecc7c39cf4962
アシェル・バージル・コンラッド
タグ:
モナンガ
Paranormal_Crime:HO4
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生まれ・能力値
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CON
POW
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初期
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その他増加分
一時的増減
現在値
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CON
POW
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APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
■プロフィール 本名:Asher Basil Conrad(アシェル・バージル・コンラッド) 誕生日:8月19日 獅子座 身長:181cm 好きなもの:消毒液の香り(両親を思い出させるから) 嫌いなもの:悪に侵され泣く人の涙 ■人物 善いと判断したことを進んで行う善人。しかしその善の基準は時代に固定化された法ではなく、ごく個人的な価値基準に寄るものである。法が絶対善とは考えないし、自身が理想的善人であるとも考えてはいないが、万人にとっての善は不可逆的希望と考えている。また足癖が悪い。 ■特徴表 5-2 斜め上からの発想 ■台詞 ・一人称:「僕」 ・二人称:「あなた」 ・口調:基本丁寧だが、歳下や心を許した相手にはタメ口をきく。 「こんにちは、僕はアシェル・コンラッドです。よろしくお願いします」 「いつか国外旅行には行ってみたいんですよね。幼馴染が良かったって言ってた日本とか、特に!」 「ジェームズさん…あ、僕の養父なんですけれど、あの人たまにご飯食べないから心配なんですよね」 ■人間関係 ※敬称略 [大切な人①] ・クリストファー•コンラッド(NPC)……祖父。退役軍人。妻を殺害した強盗への殺人未遂で逮捕され、パラクラの本編が始まる少し前に保釈金が支払われたことで釈放された。逮捕中に何度か面会はしており、お互いに両親及び祖母を失った悲しみを慰め合った。 [大切な人②] ・ジェームズ•ウィルソン(NPC)……養父。CIA(中央情報局)に所属している。実父の元親友で、実は国境なき医師団に所属することに反対していた。しかし所属後も交友が続く中、親友が得ていた幸福に確かに納得し、親友亡き後はこっそりその形見が幸福に生きられるよう陰から見守り続けようとしていた。形見がいよいよもって不幸の只中に堕ちそうになった時はいてもたってもいられず、気づけば自宅に迎え入れていた。親友及びアシェルに対し半分無自覚に感情が重くなっている。 [大切な人③] ・デイビッド•ロバーツ(NPC)……幼馴染。格闘技の世界選手で、両親が不在し祖父母に面倒を見られていた幼少期から、養父に引き取られた後、そして現在まで交友を続けている。かなりのお人好しであるアシェルを悪人から庇い、その善性を守り続けている張本人。ゆえに無自覚に並々ならぬ感情を抱いているものの、頭では親友だとしか思っていない。FBIに入ると聞いた時は真正面から向いてないと言ったものの、忠告を素直に聞く性格では無いともよく理解しているため、全く意に介さずにFBIへと入った幼馴染が無事でいるかどうか胃を痛めながら案じている。 ■備考 【技能解説】 ・推奨技能を基準に、それっぽい技能を選択。特別参考にした職業は無し。 【イメソン】 ・力なきもの(傘村トータ) ・アンノウン・マザーグース(wowaka) 【その他】 ・ ■経歴 10歳の頃、国境なき医師団に所属していた両親を亡くし、引き取ってくれた母方の祖父母の家で暮らし始める。しかしその5年後、祖母が強盗に殺害され、祖父が復讐に走り逮捕されたことで、施設に引き取られることとなる。ほどなくして父の友人だった人物が現れ、養子となり共に暮らすようになる。養父からは将来苦労しないようにと学術から体術にかけて様々なことを教育され、その中で両親の面影を感じる医学に興味を示し、医者を目指して勉学に励むことにする。そうして学校に通っている最中、とある銀行強盗事件に巻き込まれ、その際に人質にされながらも犯人の拘束に成功したことで、ホワイト氏との縁が生まれた。 FBIへの就職に養父は複雑な顔を浮かべたものの、医者という夢は諦めないまま今の自分にできる最大の善を成したいという息子の希望を汲み取り、渋々承諾した。 ■以下、様々なシナリオのネタバレになるため、スクロール注意 ■シナリオ報酬関係の備考 【AF】 ・[] 【呪文】 ・[] 【後遺症】 ・[] 【遭遇神話生物】 ・ニャルラトホテプ (赤の女王) ・グロース ・アザトース ■通過したシナリオ ※敬称略 「Paranormal Crime」 (KP/KPC:刺身、PL/PC:[HO1]ぽえむ/コーデリア・ウェルズ、[HO2]狐火紅/リリア=クロウ・ルーズヴェルト、[HO3]またる/ハイメ・ベルドゥーゴ、[HO5]そらの/ルチア・リリーホワイト、[HO6]Noah/クローデット・バルサム) ~第一話『枯れた花は戻らない』~ →全生還 ~第二話『青い鳥は帰らない』~ →全生還 ~第三話『白夜の光は続かない』~ →全生還 ~第四話『知らないことは話せない』~ →全生還(不定) ~第五話『眠れぬ夜は終わらない』~ →全生還 ~第六話『運命は変えられない』~ →全生還(不定) 不定発狂:激しい恐怖症(2ヶ月) ■シナリオ通過中or後のPC分析 ・国境なき医師団として活躍していた両親を、物心ついた頃から現在まで、アシェルは素直に心から尊敬している。 ・しかし両親は仕事で家を空けることが多く、幼い頃からアシェルを実際に育てていたのは母方の祖父母だった。 ・アシェルの両親への尊敬の念は、実質、祖父母によるアシェルの自尊心を守るための洗脳と言える。 ・また祖母はアシェルには明かしていなかったが、ww2時に日本で生まれ育った日本人。故あって渡米し白人の祖父と結ばれたが、周りからの風当たりは強く、自身についてあまり語らない人となった。 ・両親の不在で孤独になることが多かったアシェルはそんな祖母から、孤独となっても生きていけるようにと、祖母の精神である武士道を以てして厳しく育てられる。 ・しかし生まれも育ちもアメリカ人であるアシェルにとってその教えはアメリカ社会との齟齬しか生まず、見兼ねた祖父が騎士道に関する教育を行った。 ・祖母の教えと外界の社会への妥協点をアシェル自身で見つけさせるための祖父の教育は功を制し、アシェルの中では武士道に近いオリジナルの騎士道が精神的主柱として根付く。 ・Wikipedia曰く、近世の騎士道の教えの核心は「主君への忠誠・名誉と礼節・貴婦人への愛」 ↓ 今のアシェルに当て嵌めるなら、「PCUへの貢献・医者としての判断と行動・女性への礼節(なおフラれる)」 ・PCUの女性陣+リリアさんに過剰なレディーファーストをしない理由は、上記の"PCUへの貢献"が優先され、女性としてより仲間としての認識が強いため。 ・尊敬する両親の職業である医師としての精神性や行動はアシェルにとって名誉そのものであり、可能な限り医師としての精神に則った言動を取ろうとする。 ・医師としての精神性の詳細はPLが(リアルの影響で)認識しているため、割愛とする。アシェルの医師らしい言動はPLの認識している医師の言動と同一と言っても差し支えは無い。 ・しかしその精神性と同時に持つ合理性や非情さは、祖母を含めた家族の死と法によって祖父と引き剥がされた過去により、精神的主柱である騎士道と無自覚な社会への失望が紐付いたものの現れである。 ・ゆえにアシェルが尊ぶ善は法に則った善ではなく、また社会全てに受け入れられるような善でもなく、アシェル個人が判断した善となる。 ・それでも医者としての精神性を優先する理由は、祖父母による洗脳だけではなく、アシェルを現実的な孤独から救済した養父により、アシェル自身に両親と同じような医者としての尊厳を抱いてほしいと願われたためである。 ・養父の存在は養父が自覚している以上にアシェルにとって大きく、またこの大きさについてアシェル自身も自覚しきれていない。しかしアシェルは養父を実の父のように慕い、全幅の信頼を寄せている。 ・ちなみに祖父の保釈金を支払ったのも養父。養父はアシェルの父の光のような精神性に脳を焼かれているため、アシェルの父並びにアシェルのためならぶっちゃけなんでもやっちゃう。 ・また、そんなアシェルを誰よりも対等に、誰よりも客観的に見続け、アシェルが道を踏み外さないよう、踏み外されないよう見張り、義理と親愛と善意だけでアシェルの背中を支えているのが、アシェルに一番振り回されてる苦労人な幼馴染。 ・正直人間として一番できてるのはこの幼馴染(PLの感想)。 ・アシェルにそれだけ幼馴染が貢献する理由は、家が隣で、同い年だったから。それだけの理由で、物心ついた頃から今の今まで、ずっとアシェルに付き合い続けてくれている、一人っ子であるアシェルにとっての兄のような存在であり、親友と呼べる存在であり、ガールフレンドからは「アンタたち実は付き合ってるんじゃないの?」と言われて彼女の顔面にコーヒーを吹き出してしまうような存在。もちろんこのあとアシェルはフラれた。 ・重要なことなので書くが、二人の間に恋愛感情は無い。恋愛感情よりも重い言葉にできない感情ならたぶんある。二人とも無自覚だけど。 ・アシェルが現実的に孤独になりかけたことはあるものの、祖父母が心配したように両親がいないことから精神的な孤独を味わい、アシェルの性格が歪んでしまうという将来には結局至らなかった理由は、ひとえに幼馴染が常にそばにいたからに他ならない。 ・以上のことから、(現在生存している中では)大切な人3人によりアシェルは現在の人格を形成されていて、この3人以上にアシェルの精神を根底から揺るがせる存在はいないと言える。 ・PCUの仲間たち、ホワイトさんに関しても大切とアシェルは捉えていて、もちろん失えば精神的に多大なショックを受けることは間違いないが、あくまでこの人々はこれからのアシェルを形造る存在とPLは判断している。 ↓ アシェルの精神の根本を形成した存在:大切な人3人 アシェルの精神を完成させる基盤:ホワイトさん含めたPCUの仲間たち ・アシェルは武士道/騎士道における自己犠牲の精神から、その犠牲に大切な人たちを巻き込む判断を行えばするものの、その大半にアシェル自身が自覚できていない感情があるため、犠牲にした後の精神がどうなるかは不明。 ・しかし同時に武士道/騎士道としてPCUに貢献するがゆえに、PCUの仲間を守らず自身の大切な人を切り離さないという選択をアシェルが選ぶことはない。 ■パラクラ通過後SS(大切な人との関係性補完) 薄らと雲がかった青空の下、アシェル・バージル・コンラッドは待ち合わせのトレーニングジムにやって来ていた。 顔馴染みのスタッフに軽く挨拶をすれば、専用の個室に通される。 冷房の効いたそこで待っていたのは、幼馴染のデイビッド・ロバーツだった。 筋トレ中だったのだろう、全身汗だくのまま鋭い目つきでアシェルを睨む。 「…例のモノは?」 「あるよ。はい、汗ジュース」 カバンから日本のスポーツドリンクを取り出して投げれば、パッと顔を輝かせて受け取る。 いつもの流れだ。 「ありがとな。やっぱこれが一番うめぇ」 「好きだよね、ほんと。やばい名前してるのに」 適当に床に荷物を置き、同じドリンクを片手に近づくアシェルに、デイビッドはベンチの隣を開けた。 「調子どう?デイブならそろそろ戻せてるかもだけど」 フィル・アンバーが起こした事件からはや2週間。 ディスマス・ホワイト氏の葬式も終わり、少しずつ皆日常に戻ろうと努めているところだ。 「ああ、次の大会には出るってコーチにも言ってあるしな。お前のじぃさんはどうなんだよ?大丈夫なのか?」 「おじいちゃんなら、うん……メンタルの方は大丈夫なんだけど、刑務所暮らしで弱ってた体の方がね。ジェームズさんが良いシニアケア施設を見つけてくれたから、そこに入らないかって今説得中」 「うわっ、絶対入らなさそう……お前のじぃさん、お前よりも頑固だし無理だろ」 「だよねぇ…」 養父が契約しているアパートで一人暮らしをしている祖父の顔を思い浮かべ、アシェルは本日最初のため息を吐いた。 「施設が嫌なら一緒に暮らすかって訊いたんだけど、自分の世話ぐらい自分でできるの一点張りで…」 「まぁ、お前はともかくじぃさんがアイツと一緒に暮らしたくねーのはわかるわ」 アイツとはもちろん、アシェルの養父であるジェームズ・ウィルソンのことで。 「胡散臭い上に妙に用意周到だから気持ち悪ぃんだよ。アッシュにだけやたら親切ってか、過保護なのも加えてな」 「まぁまぁ、ジェームズさんにも色々あるから…」 養父が幼馴染や祖父に嫌われているのは今に始まった事ではないので、アシェルはいつも通り苦笑で流す。 ちなみに養父なのに名前で呼び続ける理由は、本人にそう願われたからだ。 『君の父親は私ではない』と養子縁組を結ぶ時から言われ続けているのだから、いい加減アシェル自身も養父の実父に対する並々ならぬ思い入れは察しているというもの。 ゆえに育ててもらった恩もあるため、その思いを尊重して今も名前で呼び続けている。 「でもジェームズさんも、あの時かなり危なかったっぽくて……ジェームズさんの方は、体よりもメンタルがかな。まぁあんなものを寝起きで見させられたら、仕方ないとは思うけど…」 「ああ、アレな。正直思い出したくもないが………あんなのと今でも戦ってんだろ、お前は」 戦うなんてと言いかけて、幼馴染の視線に気づく。 もう20年近く共に育った仲なのだから、嫌でもその気持ちは伝わった。 「……向いていてもいなくても、僕はPCUにい続けるよ」 「だがお前は向いてない。向いてないんだよ、FBIだのPCUだのには」 一拍、沈黙が空間を支配する。 お互いの瞳に浮かぶ否定の色に、お互いに不快感を露わにする。 「でも僕が僕の将来をどう選ぶかなんて、僕の自由だ」 「だとしてもお前のそれは純粋なお前自身の意志じゃないだろ。昔っからそうだったんだから」 先に怒りに耐えきれなくなったのは、デイビッドだった。 盛大なため息を宙に吐き、なんとかその熱をやり過ごそうとする。 「医者を目指したのだって、お前の親が医者だったからだ。お前は自分の親が大統領だったら、お前も大統領を目指しただろ」 「そんなことっ…」 「いいや、そうさ。俺だけじゃない、じぃさんもアイツもそれは気づいてるんだ。お前だってとっくに分かってるんだろ。お前は昔からこう考えてる。死んだ相手の痕跡を追えば、その人に報いられるって」 「っ……それの何が悪いのさ?」 図星を突かれて、思わず声を荒げる。 両親と同じ医者という職業は自分にとって誇りそのものだ。 自分自身もそうなることを望み、また周囲の人間もそれを望んだ。 それと同じぐらい、今の自分にとってPCUという仕事はかけがえのないものなのだ。 多くの大切な命が失われるところを見てきたが、それでもこの仕事を続ける意気は、尊敬し目標とも言える人に教えられた。 その人がこの世を去ってしまった今、同じ"特徴"を持つ己が務めなければ、二人きりで話したあの願いは叶えられないだろう。 「お前が優しすぎるから、ダメなんだ」 ゆっくり、はっきりと告げられた答えに、言い返す言葉は思い浮かばなかった。 「医者だったら、まだ良かったんだ。お前の優しさは否定されず、むしろ医者として肯定される要素だった。だから誰も、お前がお前自身の意志で見つけた道じゃなかったとしても、否定しなかった」 幼馴染の言葉をなんとか頭の中で噛み砕き、理解しようとする。 それと同時に、耳を塞ぎたくなる衝動が湧き上がり、グッと自身の服の裾を握って耐えた。 「だけど捜査官って道は、そうじゃない。極端な話だが、お前が救うべきだと思った相手でも、法律次第で殺さなきゃいけなくなる。そうなった時、お前はどうする?」 「……ぼく、は…」 そのシーンを想像しようとして、うまく頭が回らない。 否、回らずともとっくにわかっているのだ。 既に経験した光景なのだから。 「お前は正しい道を選ぶよ。お前の心を裏切って、大きな視点で合理的に正解を取る。それができるってのは、ある意味では向いてるってことなのかもな」 乾いた笑みを溢す幼馴染に、何も言い返せないことが悔しくて、認めてしまえることを認めたくなくて、逃げるように視線を逸らす。 「だけどな、アッシュ。問題はその後なんだ。お前はそうして死んだ相手に、報いないと気が済まないんだろ。その相手がどれだけ法に違反する願いを抱いていたって、お前はその願いを叶われるべきだと思っちまったら、叶えてやりたくなる。お前は優しすぎるから」 ああ、そうだ。久しくしていなかったから忘れていたけれど、喧嘩した後は毎回こうやって、優しくあやすような声音で説得されるんだった。 そうぼんやりと考えながら、アシェルは幼馴染の言葉を聞き流す。 「相手が生きてるのなら、お前はまだ止まれる。だって相手がその願いを叶えれば良いって、距離を取る合理性を優先できるから。でも死んじまったら、合理もクソも無くなっちまう」 どこかいつも兄貴ヅラで、たまに無性に腹が立ったっけ。口じゃない、殴り合いで喧嘩をすれば、ちょっとだけ僕の方が強くて、勝ってた回数も僕の方が多かったのに。 「だからお前は、そういう悪を裁くみたいな立場には向かないんだ。優しさで何もかも背負おうとして、お前自身を苦しめて、終いには自分で自分を壊しちまうから。アッシュ、お前はもっと、お前の優しさを活かせる___」 「ねぇ、久々に組み手しようよ」 「……お前、俺の話聞いてたか?」 目の前の青筋の浮かぶ顔を無視して、羽織っていた上着を脱ぎ、ラフな格好になる。 長話が好きな幼馴染を黙らせるには、肉体言語が一番なのだ。 「どうせ僕もデイブも最後まで譲らないんだから、こうした方がスッキリするだろ?僕も久々にしっかり体動かしてみたいし、ね?」 「〜〜〜っ、アッシュてめぇ……今日という今日は泣かしてやるからな!?」 PCUの面々には小さなプライドから絶対に見せられない、子供っぽいわがままを全力で幼馴染にぶつけて、アシェルは清々しそうに笑う。 実質病み上がりであるデイビッドに、世界選手なんだからこれぐらい平気だろうと容赦なく蹴りをかまし、偶々やってきたジムスタッフに見つかって悲鳴を上げられるまで、あと5分。 幼馴染の奮闘も虚しく、翌日もアシェルは元気にPCUのオフィスの扉を潜った。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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エラーメッセージ
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ケイオシアム社
の著作物です。
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