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クトゥルフ PC作成ツール
上白 甜子
10月26日よりキャラクター保管所はメンテナンスを行います。
約1週間~2週間程度を予定しております。データのバックアップをお願いします。
ID:5506121
MD:d72469580b026af2566469b49e4f0120
上白 甜子
タグ:
なまこ式
上白家
いちご教会
ホールケーキの耀ける劈開面
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その他増加分
一時的増減
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知識
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SAN
現在SAN値
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(不定領域:
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技能
職業P
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(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
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%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
2015特徴表:勉強家、奇妙な幸運 「はじめまして、20世紀人たち。どうやら困っているようだね? 君たちさえ良ければ……力を貸そうか」 「……ちょ、ちょっと、落ち着いてくれ! このお嬢さんの身体を勝手に借りてしまったことについては、申し訳ないと思ってる。技術的な問題で、私は精神体だけでここに来るしかなかったんだ。この子の精神は……今のところ、頭の中で眠りについている。私がいなくなればすっかり元通りだから、そこは安心してほしい」 「さて、自己紹介の続きを。君たちの立場から表現してもらうなら、私は"未来人"ということになるかな? 具体的な座標は教えられないのだけど、この時代へは観光目的でやってきた。君たちに対する悪意、敵意、害意の類はまるでないと言っておこう」 「……どうやら、疑わしいという様子だね、だが……君たちが悩みの種としている、"あの生物"について、私は全く知らないわけじゃない、と言ったら。どうかな?」 「もっとも、私1人で全て解決できるわけでもないけど。私の時代では、危険とされながらもそれなりに知られた存在だった、というだけで……別に専門家ではないんだ。君たちだって、マンモスの生態なんかに精通しているわけじゃないだろ?」 「あ、マンモスはもう少し前か……って、そういう話じゃなく。要するに! 我々は協力することが必要なんだ。 このお嬢さんを安全な場所に連れて帰り、敬愛していた父君の無念を晴らすためにもね」 「この子の記憶を読み解く限り、君たちは悪い人間じゃなさそうだし。あの生物の特性を明らかにして、対抗策について考察、なるべく安全に無力化する。そしてこの家から脱出。簡単なことさ、仲違いなんかする必要はない」 「……私の名前? うーん……過去の人にそういった情報を教えてはならない、という取り決めがあって……」 「ひとまず今回は、このドレスの真っ赤な色合いから取って、『ストロベリ』と呼んでもらおうかな?」 ──────────────────────── 名前の読みは「カミシロ デコ」。活動名「yumemi」。150cm55kg、ホイップクリームのような白銀の髪に苺色の赤い瞳を持つ、小柄で幼い印象の女性。いつも何かの考え事をしていそうに見える。 自己紹介をする時は「作家」を称し、実際に10代の頃から数々のヒット作を打ち出してきた売れっ子。形態はかなり手広く、小説や漫画原作はもちろん、映画やドラマや舞台の脚本、電源非電源問わずゲームのシナリオなど、これらに当てはまらないようなものでも、シナリオライターとしての仕事を求められれば何でも書く。仕事がなくても勝手に一人で何か書き始める習慣を持つ。 また、このようにリアルで仕事を持っている人間には珍しく、気に入った作品・カップリングがあるとTwitterやらpixivやらハーメルンやらに二次創作を連投することもあり、寝ても覚めても頭の中で空想と創作のことばかりを考え続ける『物語中毒』の人間。 そんな脳内環境を持つためか、生物的活動を除いた彼女の日常は「執筆」「履修」「取材」の無限ループ。異常に高い体力を活かし、書くと決めれば無我夢中に執筆、見ると決めれば他の全てをシャットアウトして履修、そして自分の知識が作品のために不十分であると思えばどんな物事にも飛び込んで自ら取材。 特に取材への執念は凄まじく、「人物が溺れるシーンにリアリティを持たせるため、わざと溺れる」といった危険行為にも身を投じる。その他にも、まるで10歳未満の幼児のような様子のおかしい奇行を働き、通りがかった家族が理由を聞くと「取材」と答えるなど、そういったことも日常。というか、彼女にとって取材でないことなどこの世に存在せず、あなたの話を聞いている時も、あなたに変な話を聞かせてその反応を窺っている時も、すべては取材のためである。 柔和にして温厚、活発で陽気な印象を持つが、意外と他人に厳しくもあり、楽しい雑談のつもりがにこやかなまま𠮟責や批判を始められたというショックな経験を与えがち。人間が好きだからこそ、それぞれの人間はなるべく今よりも良い存在になれるよう努力し続けるべき、といった暑苦しい理想を持っていて、また他人との間に適切な距離感を築くことも苦手としているので、イメージに反してあまり社交的とは言えない。が、一度出来た友人はとことん大事にするタイプで、その甲斐あってか付き合いはそれなりに多い。 メンタルが安定している時は多少難ありながらも誠実かつ善良な人物だが、ひとたび荒れ始めると手の付けようがなくなる。執筆で追い詰められている時や生理中が特に顕著。外から何を言われてもネガティブな解釈で敵対的な反応を続け、皮肉や非難に揚げ足取りがとめどなくあふれ出し、ヒートアップすると大声で怒鳴りつけるなど、もはや同一人物かも疑わしいレベル。本人も非常に悪い生態であることは自覚していて、モードに入った時は誰とも合わないよう部屋に閉じこもって執筆だけをしている。が、程度が重くなければ普通に出歩くため、うっすら虫の居所が悪い時の嫌な状態で人と会ってしまうこともしばしば。 「私はみんなのことを愛している」という口癖がある。信じられないと思うけど、重く受け止めないでほしいんだけど、のように否定的な文言を手前にくっつけるのもおなじみである。 ──────────────────────── 「終わってみれば、良い経験だったかもしれない。勿論、全員生きて戻れたからこそだけれどね。災難ではあった……しかし、私にとって興味深いものを、幾つも見聞きできた」 「ところで、少し申し訳ないお願いなんだけど。事件は終わったが、私と君たちは、もう暫く行動を共にしたほうがいいんじゃないか、と思っている」 「当の私が、まだこの時代での振る舞い方をよくわかっていない、というのもある。しかし最大の懸念は、このお嬢さんの精神面だ」 「唯一の身寄りだった父君を亡くし、家も私物もほとんど燃えてしまった。何も持ち出せなかったわけじゃないが、このリュックサックに入っているものが全てだ。まだ13歳の人物を、こんなにも困難な状態から改めて生きさせるのは、酷というものではないか」 「いや、私から見て、我々全員が身を守るにも、あの生物を仕留め切るにも、今回の経緯が最善だった。負い目を感じる必要はない」 「とはいえ、保護者役はどうしても必要だ。正式な行き先は、もっと時間を掛けて決めるべきことだろうが……少なくとも、なんらかの形で今夜の宿を提供するのは、君たちのうち誰かが好都合なのではないか、と考えている」 「……どうだ? 誰か、名乗り出てくれはしないか。言うまでもなく、私も最大限協力しよう」 「えへへ。言ったね? おにーさん」 「今の無し、は無しだよ。わたし、もう決めたから」 「ネタバラシしよっか。ぜーんぶわたしの演技。"未来人"なんか最初からどこにもいないよ、乗り移られてなんかない。あなた達と出会った最初の瞬間から、今の今までずーっと、現代人の"上白甜子"のまま。ごめんね、言うのが遅くなっちゃって」 「なんで、って……あなた達が途中で喧嘩しそうだったから。もっと言うなら……完璧にビビっちゃって、大人しく死にそうだったから。運命を受け入れるって感じ?」 「うん、あのバケモノのことも、なんにも知らない。でも、ハッタリでも勇気付けなきゃあなた達、太刀打ちしようって発想すらなかったんじゃないかな」 「怖かったけど、わたしがちょっと頑張れば、あなた達の士気だけは取り戻せるな、って思ったの。上手くいってよかった」 「ま、細かいことは言いっこ無しだよ。わたしはあなた達のお陰で生き残れたし、あなた達も私のお陰で生き残れた。でしょ?」 「後出しでごめんだけど、わたし、けっこーめんどくさいよ。身分もそうだし……性格もね。もしかしたら、それってお互い様かも」 「でも、これからは安心かな。おにーさんが"なんでもする"って言ってくれたから」 「……あれ、言ってなかったっけ。えへへ、なんでもいいじゃん? 別に取って食ったりしないもん」 「それじゃ、これからよろしくね♪」 ──────────────────────── 作家yumemiとしての上白甜子は、重度の"ハピエン厨"である。 複数のキャラクターが帰らぬ人となり、印象的でビターな味わいを残す傑作の悲劇よりも、少しばかり強引にでもすべてのキャラクターに幸せな現在が保証され、物語の後に広がる未来へ自由に進んでいけるチープな大団円のほうが、よほど大きな価値を持っている……と、心の底から信じ切っている。これは、彼女の書くストーリーがハッキリ賛否の分かれる代物であることの根本的な原因でもある。 母親を早くに亡くした後、物心がついた頃から彼女は物語を書くことが好きだった。回数を重ねるごとにそれは洗練されて、やがて父親によって可能性を見出され、大人の目線から推敲を重ねたものが小説の賞に応募される。初めての著作は7歳にして書き上げたものだった。 その後、単なる橋渡し役であったはずの父親は図に乗ってしまい、小説の作者を自分であると偽り始める。彼女が自分の受けている仕打ちを不当なものであると認識したのは10歳の時だったが、むしろそこから共依存の関係が始まることとなる。 その時点での彼女は、極度の人嫌いだった。面倒で神経をすり減らされる「他人とのやり取り」を、父親がすべて代わってくれるならそれに越したことはない。最低限、通信制の学校にのみ通い、自由に使える時間はゴーストライターとしてただひたすら物語を生み出す営みにだけ費やすことを選んだ。結局のところ、父親は自分の書いた作品がなければにっちもさっちも行かないのだから、それを脅迫材料にすればあらゆる要求が通ったのである。 13歳の時、異変が起こる。父親が自分に断りなく、知人を家に招いたのだ。豪邸と言って差し支えないサイズだったが、同じ屋根の下に他人が存在するというだけでもどこか居心地が悪く、早く終わらないかな、と思いながら自室のテレビでアニメを視聴していた。 後でわかったことだが、父親はこの世ならざるバケモノと通じていて、そしてついに宥めることに失敗し、客の前で噛み殺されたのだという。ノックもなしに部屋の扉を開いた客人からその経緯を聞くと、彼女は大嫌いな他人との集団行動を余儀なくされた。何を心配していたのか、父親はほとんどすべてのドアや窓に鍵をかけていたため、その脱出劇は不本意に長く続きそうであった。 "バケモノ"の姿を認識した時、彼女の中で何かのひび割れる音がした。 咄嗟に逃げ隠れた倉庫の中。頭の中が真っ白に染め上がり、恐怖で震え茫然としている彼女に対して客人らが試みたことは、自分たちの身の上話を聞かせることだった。 それまでの彼女にとって興味の湧くはずもない、要領を得ずつまらない内容だったはずのそれが、今置かれている厳しい苦境に対する客観視と複雑に重なり、絡まり、ねじれ、破断し、彼女に不気味なアイデアを閃かせる。 『創作だけでなく、現実であるこの世界もまた、"シナリオ"というひと纏まりの筋書きを基準に形作られている』 『世界が吟じる"シナリオ"は、その多くが人間にとって敵対的な性質を持ち、人間を支配する働きがある』 『"シナリオ"に支配された人間は、恐れ、傷付き、妬み、怒り、挫折することを強制され、個性を失った使い捨ての人形として扱われる』 『この悲劇を抜け出す活路は、人間が同じ種類の強制力を内在し、世界に逆らう向きで表出させることにある』 『言い換えるなら、自分を主人公とする英雄譚の形をとったシナリオを自らの内面に宿し、悲劇のシナリオを"上書き"してしまうことが対策たりえる』 『いちご教会』は、以上の仮説を元に成人後の彼女が立ち上げた組織。 目的は「参加者それぞれが人間として成長し、悪しきシナリオへの免疫を体現すること」。活動内容は「他の参加者との会話、雑談、ディスカッション」で、義務もノルマもこれといって存在せず、おやつの持ち込みが自由。ただし、話題の内容は初歩的な内容ながらも妥協のない哲学・倫理についてのやり取りや考察が殆どで、ただ口汚く相手を罵るような発言は固く禁じられている一方、相手に気を遣って当たり障りのない言及しかしないことも推奨されておらず、結果として議論がヒートアップしてしまうことも多い。そんな時はソフトドリンクを飲んで一旦落ち着くことにしよう。 また、創設者である上白甜子の意向で、強いショックを受けて精神を病んだ人物が、その出来事を言葉にすることで和らげる場としても使われている。性質的に話し好きかつ聞き好きの人間ばかりが集まるので、遠慮の必要はなさそうである。期待した通りのリアクションが返ってくるとは限らない点に注意。 「悪しきシナリオへの免疫」をどのように獲得するかは、参加者によって解釈が分かれる部分も大きいが、大まかな共通認識として「価値観を先鋭化させすぎず、物事を多角的に捉える認知」「適度に自分を戒め、内省し、省みることでより良い存在を目指す」「勇気を持って、しっかり考え、可能であれば困難に挑戦する」「他者の存在を何らかの形で自分の力に変える」といった温厚なテーマを自分に当てはめてゆくことが現在のメインストリーム。同時に、何事も度が過ぎれば毒になりうることへも自覚的で、万人に通用する生き方のノウハウなど存在せず、妥協することなく常に考え続けるべきだとも捉えている。 ゲーム的には、参加することで<心理学><精神分析><説得><人類学><歴史>などの成長事由になるほか、正気度を回復するためのセラピーをここで受けることもできる。必然的に"探索者"が多い集まりであるため、そういった知見を共有することもできる……かも? あまりメンタルに悪い影響を与えるようなやり取りは推奨されないことは覚えておこう。 少女期の彼女が着想した少し突飛な仮説がそのままいちご教会の活動理念の下地であり、参加するかどうかをメンバー候補に打診する段階で一応その全貌を共有するため、第一印象は圧倒的に怪しいカルトのよう。しかし営利的な活動は全く存在せず、創設した上白甜子も一応リーダーではあるがただの纏め役なので、実質的にはただの大学サークル同然である。たまに彼女のお金でティーパーティーのような集会を開いてはいるものの、いちご教会の存在意義は「参加者同士が意見や思想を交換する」ことのみで成立できるため、彼女を頼る必要もない。むしろ、自分が頼られず活動が独り歩きしていくことこそ彼女の望みかもしれない。 彼女の云う"世界シナリオ説"は、いささか神秘的すぎて胡散臭い主張であり、狂人の洞察といって然るべきものだが、意外とこれに共感を示す者は多い。具体的には東京都振斗区に多い。彼女はこの不気味な符合を、むしろ歓迎している。 『上白家』は、上白甜子が"生きた物語"を一括で育て上げるために構築した、いわば人間牧場である。 少なくない数のヒットを生み出した作家として、彼女は「孤児を引き取って育てる」という選択肢に大きな可能性を感じ、大量に投資することを決めた。とはいえ、孤児院という扱いでは行政の認可などが大変で煩わしいため、あくまでもやけに広い邸宅の中に使用人を雇い、自分自身の子供と一緒に育てる、という形式を取ることに。 それもただ育てるのではなく、彼女の理想を体現する存在としての教育を施すのである。「悪しきシナリオへの免疫」、それを元来の物として持ち合わせる、生きているだけで英雄のような存在を。物語のためにその人があるのではなく、その人のために物語があるような存在を。 人間の発達・幼少期の人格形成について専門的知識を持つ人材を集め、「どこかのストッパーが外れたような人間」「この世界がどうしようもなく持っている悪意を、それに気づくことすらなく跳ね返すような人間」「物語を破滅に導く展開を、純粋な怒りや身勝手で吹き飛ばしてすべて変えるような人間」を目指し、子供たちに物心が付く前から複合的な取り組みを行わせている。倫理的にはギリギリの発想だが、いちおう犯罪に該当することは何も行っていない。 メタ的に言及すると、上白家に属する人間はみな「シナリオ中で、その場の流れや雰囲気を破壊してでも自己表現を全うする、猛烈な強さの自我」を持つ、もしくはその素質を備えた人間である。それらは教育によって与えられた影響であるが、無論すべての試みが成功に終わっているわけではないため、程度はまちまち。 上白家で育った人間が何かに"依存"する、"中毒"的な兆候を示してしまうことも、むしろこの家では個性として歓迎されるが、これもまた上白甜子の意向により、「薬物」「ギャンブル」「恋愛」など、人間が等しく依存の可能性を持つものについては、一度しっかり叱って言い聞かせ、内省を促すことにしている。上白家の運営チームにとっても目下研究中の事柄ではあるが、健全な依存と不健全な依存の間には明確な差があり、少なくとも後者の単純な例は「悪しきシナリオへの免疫」足りえない、という判断。しかし何事もケースバイケースであるため、当人がその依存の中に「猛烈な強さの自我」を共生させていれば認めると思われる。 作家として、お茶会の纏め役として、孤児たちの"お母さん"として、必然というべきか彼女はさまざまな種類の尊敬を集めている。本人は「そんなに大したことはしてない」「言われるほどすごい人間じゃない」「みんなと同じただの人間」と言っているが、それでもどこか調子に乗っているというか得意げな部分もあると思われる。そういった部分も含め、彼女をよく知る人物から見た彼女は"普通の女の子"である。……年齢の割に感性が少し幼い部分は否めないかもしれない。 まずは、ここまで読んでくれてありがとう。 この世界が物語なんだとしたら、「私」もまたシナリオの一つなんだと思う。せっかくだから、その最後に書き添える内容を想像して、頭の隅にシナプスの字で書き留めておくことにした。もしもまだこれを読んでいる人がいるなら、最後まで付き合ってほしい。 私はあの時、あの人たちの自分語りを聞いて……直前にすごーくショックなモノを見た、ってのもあったと思うけど。とにかく、価値観が一変した。 その時まで、私は本当に現実の人間に興味がなかった。嫌いだった。フィクションの中で生きる美しい人々に比べて、現実のそれのなんて醜いことか。愛するに値しない存在だと思ってた。神様でも躊躇うような罪悪を、獣の分際でやりたい放題。口を開けば自分にだけ都合の良いことをペラペラペラペラと。なんで同じ生き物として生まれて、こんなに分かり合えないのか、絶望するくらいだった。 けど、その時わかった。それはみんな、物語であり、出来事であり、キャラクターだった。私はその存在の、いちばん歪められた端っこの部分しか見られなかっただけ。その向こう側にあるものを想像して……愛するかどうかはともかく、憐れむに足る、って思った。 そう。私は今も、たぶん本当の意味では、みんなを愛していない。 これのことを、自分にだけ与えられた穿った視点だとは思わない。ただ単に私は、みんなに比べて何か欠けてる、って思ってる。心を胸から取り出して、他の人のそれと比べることはできないけど……それでも、私は小さい。 お茶会仲間の誰かや、子供たちのうち誰かが死んだとして、私の悲しみはどんな姿をしているかな。先に断っておくと、私は自分の小説に出した自分のキャラクターについて、"もしもあの時死んでいたら"ってifを考えるだけで号泣しちゃうタイプ。それが、ひょっとしたら現実の人間にも当てはまっちゃうのかも、って。翌朝にはけろっとしてるところまで含めてね。 でも、それでも良いやって思ってる。誰にも言わない私だけの秘密。まるで3時のおやつを、食べてしまうのが惜しくてただ見つめているように、みんなを愛してるってこと。 それがちょっとだけおかしくっても、今この胸に広がる優しい気持ちは、私にとって本当だから。
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歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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