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[設定] 生まれたときから死ねと言われた。父が母の事を愛しておらず、母で遊び飽きた父は俺が生まれると同時に母の元から去ったのだ。しかし、母は認めたくなかった・・・捨てられた原因は俺にあるとし虐待が始まった。 母は俺を死なせてはくれなかった・・・罪が重くなることを恐れたのか、死ぬのは生ぬるいと考えたのかは知らないが、とにかく母は俺に虐待はしても死なない程度に抑え、食事も最低限用意した。 俺は物心ついたときから母と一緒に居たくなかった。家に帰りたくなかった。だが、夜遅くまで帰らなかったのが悪いのか不良達にリンチされた。 母の虐待に近所の人は気づいていた。だが、警察には何も言わず、俺の事をゴミを見るような目で見てきた。 しかし、感情の知らない俺が憎しみの感情を持つことはなかった。 小学校に行かなければならなくなった歳となった俺を母は富士の樹海に置いていった。そして、俺はようやく死ねると安堵した。しかし、俺は死ねなかった。不治の樹海に現れた謎の少女のせいで・・・。同年代ほどの白髪赤目のその少女は捨てられた俺にただ一言「一緒に帰ろう」と言いながら手をさしのべてきた。可笑しな話だ。帰る場所を無くしたものに言う台詞じゃないだろう。・・・だが、俺はその手を取った。理由はたった一つ・・・それが生まれて初めてかけられた優しい言葉だったからだ。その後、俺は その少女・・・アイリスとともに暮らすこととなった。 アイリスはアヤメのレネゲイドビーイングとか言うものでFHの雇われの殺し屋をやっているらしい。理由を聞く限りでは何もわからない生まれた頃にFHに関わってしまい、抜けることが出来なくなったという。 俺は聞いた。「何か自分に出来ることはないか」と。 アイリスは答えた。「私を助けたいなら、力をつけることだ」と。以降、俺はアイリスから殺し屋としての地獄のような訓練を受け始めた。 それから、8年の月日が流れ。俺はアイリスから力と心を授かり、俺はアイリスに恋をしていた。アイリスと共に過ごし、笑う。アイリスさえ居れば自分には何もいらないとさえ思っていた。 そだが、神は残酷だ。俺の唯一の居場所を想い人を奪い去った。・・・その日は仕事はなく、アイリスは街に買い出しに行った。そして、何事もなく帰って来るはずだった。街でストレンジャーズに出会わなければ・・・発見されたアイリスがストレンジャーズに殺されるまで時間はかからなかった。アイリスは死ぬ間際にレネゲイドウィルスで作られた花粉を飛ばした。そして、その花粉は俺に届きオーヴァードとして覚醒した。それと同時にアイリスの死を理解し心が砕け、髪は白に目は赤く染まった。 アイリスは彰人のコードネームに希望を込めた。「いつか私を・・・私のような迷子を救って」と アイリスは花粉に願いを込めた。「私が居なくても幸せは必ずやってくる」と 彰人はそれに気づかず空いた心を塞ぐため・・・死に場所を求めて引き金を引く

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