タグ： vipdetrpg 【EA適用】

「私は、この力を望んで手に入れた訳ではありません。 　でも……。私は、この力があって良かった。今ではそう思っています」 元FHチルドレンの少女。シンドロームはオルクス/ウロボロス。 周囲の領域を操り、他のシンドロームの力を駆使して味方を援護するのを得意とする。 賢者の石の適合者であり、その身にはやはり賢者の石が埋まっている。 その賢者の石は通常のものではなく、オモイデ様の欠片──即ち“無疵なる石”である。 彼女が生まれたのは、面影島事件が終息して間もなくの面影島。 元々は非オーヴァードであったのだが、賢者の石への適性が凄まじく高く、またその情報をUGNより先にFHが手に入れてしまったために、物心つく前にFHに身柄を確保された。 故に、自身の故郷や出生、家族の存在などを一切知らなかったのだという。 彼女はその時が来るまで、FHの管理下で生活をしていた。 普通に学校に通い、遊び、学び、寮へ帰って就寝する。 そんな“普通”の生活を送っていた彼女に、数ヶ月前転機が訪れる。 世界に散らばりしオモイデ様の欠片、“無疵なる石”をFHが入手したのだ。 非常に高く賢者の石への適性を示していた彼女。 それが“無疵なる石”の実験対象となるのは、至極当然のことであった。 今まで非オーヴァードだった彼女には次々と真実が知らされ、理解する時間もなくオーヴァードとして覚醒させられ、“無疵なる石”が身体に埋め込まれた。 幼い彼女にとって、それは身体的にも精神的にも想像を絶するほどの苦痛であったという。 実験は、成功した。 それは賢者の石への適性が非常に高かったというだけでなく、 その出生を面影島としていたことが大きかったのだと、あるFH研究者は語っている。 かのオモイデ様との親和性が高かったからこそ、実験が成功したのだと。 それから間もなく、彼女は春日恭二の『賢者の石量産計画（笑）』に参加させられ、UGNに見事なまでに計画を破壊させられた為に、UGNに保護されることとなった。 彼女が使えば使うほど身体を蝕むオーヴァードとしての力に、 UGNチルドレンとしての新しい人生に、希望を見いだせるかは、また別のお話である。

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