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あぶらな　たろう 端正な容姿ではあるがそれをAPP4にまで振り切る程にみっともない格好をしている 緩くウェーブのかかった髪は無造作に伸ばしてあり、無精ひげだって放ったらかしだ よれたシャツは裾が顔を覗かせ、袖だって捲った皺がついている ズボンはいつから何度履き古しているのか分からない ガタイはよく身長もあるが、それが余計にアヤシさをかもし出している 近所のがきんちょどもには「俺はなぁ～神サマなんだぜ」とか言って変人扱いされている コンビニで見つかると必ず男子学生には蹴りをもらうし、女子学生には一歩二歩引かれる カネはあるがオンナはいないし、シゴトはあるがトモダチはいない くさくはない 蕓薹太郎は翻訳作家である。 趣味と言えばTRPG。仕事でPCに張り付き、趣味でPCに張り付き、友人が居なくなるまで家にこもり続けた。 外に出る用事と言えば原稿を会社へ持って行ったり、食料を買いに行ったり。 彼女などは勿論いない。もうそろそろ40歳になる。 ジャンクフードが好きだし、海外のお菓子も好きだ 缶コーヒーはクソのように不味いと思いながら飲むし、コンビニの弁当もたまには良いだろでいつも食べている 不摂生な生活がわりと気に入っている　わりと適当に生きている この日は原稿を出版社へ届けた帰りだった。 徹夜とは人を変えるものである。 悲鳴を上げつつあるからだに アブラナという名前で昔からオンラインセッションをメインに遊んでいる その名前から女性と間違われることもあるが、通話をして残念！おっさんでした！ということがままある。 年収700万

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