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　2年前までは普通の中学生だったが、ある日母親とショッピングモールで買い物をしていた時、偶然ジャームによる事件に巻き込まれる。ジャームは無事UGNのエージェントによって撃退されるが、その際の戦闘の余波で建物の一部が倒壊し閉じ込められてしまう。突然の状況に心が対処できず今にも崩落しそうな瓦礫の中で怯えながら救助を待っていたが救助直前で建物が崩壊、その時一緒にいた母親がとっさに彼女を救助員の方向へ突き飛ばしたため自身はかろうじて助かったが、目の前で母親が助かった自分を見て微笑みながら瓦礫の中に消えていく瞬間を目撃してしまう。その際の精神的ショック―特に何も出来ずに母親を死なせてしまったことに対する後悔と、窮地の時に自分や周りの人を守れるための「力」を渇望したこと―で既に体内にあったレネゲイドウィルスが反応、オーヴァードとして覚醒した。 　その後一月ほどは自己嫌悪でふさぎ込み廃人のような状態だったが父親と友人だった毛利玉樹の応援もあり徐々に心身ともに回復、その後は建物が崩落した時に何も出来なかった自分を悔やみ、大事な時に迷わず手を伸ばせるための「勇気」と「強さ」を持った自分に変わりたいと決意。回復後に来たUGNから自身のオーヴァードへの変化と今の世界についての話を聞き、その場でイリーガルに志願する。 　志願後の検査の結果、偶然遺産「イフリートの腕」に適応している稀有なオーヴァードであることが判明。使用するたびに契約者の感情（明莉の場合は「悲しみ」）を蝕み、最後にはその感情を失うかもしれないという忠告を受けたが、覚醒時の経験から「何も出来ないよりはずっといい」と遺産の契約者になることを決意。その後、UGNで自身の能力と遺産の制御法を学びつつイリーガルとして活動しながら現在に至る。 　UGNイリーガルとしての活動以外は普通の高校に通う高校2年生。母親を亡くしてからは父親と2人暮らしだが（少なくとも表面上は）そんなことは感じさせない快活な性格で、亡くなった母親がそうだった影響で普段は誰に対しても敬語で話す。また、前述の経験から「目の前の人を助けることを迷わない」ことと「自分の為に誰かを助ける」ことを信条にしている。普段は支部の表向きの顔であるレストランで（支部への顔出しもかねて）ウェイトレスのアルバイトをしているが、元々女子力が高くないためか度々お皿を割ってしまうなどの凡ミスをやらかしており、悪い意味で目立っている。自分がふさぎ込んでいた時に寄り添ってくれた毛利玉樹とは親友であり、父が仕事で不在時が多い呉名家に時折夕食の差し入れやその場で食事を作って貰っているため、普段は頭が上がらない。 　オーヴァードとしてはハヌマーンとサラマンダーのシンドロームを有しているが、サラマンダーながら本来冷気や炎を作り出す能力が低く、四肢を高熱化させる程度でしか扱うことが出来ないところを遺産の力で補うことで青炎の手甲と足甲を作り出している。代わりにサラマンダーのもう一つの能力である熱エネルギーを身体能力に転化する能力への適性が強く、ハヌマーンの高速戦闘能力と合わせ戦闘では身体能力を生かした我流の徒手空拳で戦う。また、戦闘中全力で攻撃を放つ際には、攻撃速度と熱量の増大から時折白い火花が飛ぶことがあり、それが自身のコードネームの由来となっている。 　戦闘中は体内で生成された熱エネルギーの余剰分を排出するため、全身から常に蒸気が放出されている。この影響でカロリーを多く消費するため、女性でありながら並みの成人男性以上の大食漢となっている（ただし、オーヴァードであることと戦闘で摂取分を消費しているためどれだけ食べても基本的に太ることはない）。

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