タグ： まぐねいび

童顔。小さい病院の院長だけど腕は確か。マイペース。 動物が大好きで始めたが、自分の病院が出来てからはまだ日が浅いので住民からの信用はそこそこ。 高校生のころはとてもやんちゃしており、丸くなったが、名残りが少しある。 ----------------------------------------------------------------------------- 遠野千瀬(さらまんだー宅)とは幼馴染で、家が隣同士。 中学まで学校同じだったが高校で別れ疎遠に。　 唯一心許せる相手。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「おもちゃばこであそぼう」 シャンタク鳥（ルルブP.180）と対峙した際、ＳＡＮチェックを回避できる。 　ただし無意識にその神話生物と「あそぶ」ことを試みてしまうようになる（無防備に近づこうとしてしまう）。 　この症状は他探索者による【精神分析】または【説得】、もしくは探索者自身によるPOW14との対抗ロール成功により一時的に解消することができる。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 過去のシナリオ履歴 「毒入りスープ」 「ドキドキ☆執筆活動！」 「あなたにもう一度」 「おもちゃばこであそぼう」 「偽りを探せ」 「沼男は誰だ？」 「飛ぶのは、凶」ロスト 「眼球倶楽部」 「心臓がちょっとはやく動くだけ」KPC 「魅惑のリンゴとお菓子な世界」 家庭環境は最悪だった。 幼いながらそれは理解した。 けどそこで生活するしかなかった、生きてくしかなかった。 隣の家には幼馴染がいた。 多分片親だった。それでも幸せそうだった。正義感の強い男だった。明るく陽気な男だった。 彼に憧れ、尊敬し、嫉妬した。 彼は気さくに話しかけてきた。何度も。最初はもしかしたら嫌いだったかもしれない。でもいつの間にか彼の隣が居心地良かった。 仲良くなってからは、自分の親が帰ってくるギリギリまでお世話になっていた。自分の家には帰りたくなかった。 ある日、猫を拾った。捨てられていたのだ。 可哀想に思った。この子なら自分でも救えると思った。 それは間違いだった。 家に帰ったらその子は死んでいた。泥酔した父親に殺されたらしい。 なんで、なんで、なんで。 公園でこっそり飼っていたつもりだった。餌をあげた後についてきてしまったのだろうか。 ああ、ごめん、ごめんね。 僕が拾わなければ君は死ぬことはなかったかもしれないのに。 でも神というものはやはり見ているのだろうか。 その後日、両親も事故で他界した。 まだ幼かった僕は親戚の家に預けられた。事情を知っていた親戚は拒否することなく受け入れた。 悲しむ僕を彼はきっと励ましていた。 その頃だろうか、きっと薄々気付いていた。 居心地が良い。良すぎるのだ。 きっと俺はあいつに依存している。 此の親にして此の子ありとはよく言ったものだ。 父親は酒と娯楽に依存した。 母親は酒と男に依存した。 そして、俺は人に、親友に依存したのだ。 親のようにはなりたくないと思った。 だから、離れなければと思った。 高校受験に彼が落ちたと聞いた。 寂しかったし、悲しかったし、辛くもあった。 けど同時に、チャンスだとも思った。 この機会を機に彼と離れようと。 幸い、連絡手段も何も持っていなかったから 中学卒業と共に話すこともなくなった。 高校入学後、お金を貯めて、親戚の家からも離れた。 これで良いと思った。 これからも会うことはもうないと思った。 自分の夢は叶えられた。 あの時救えなかったあの子の罪滅ぼしをこれからしていけるのだと思った。 そのはずだったのに。 なんでまた会ってしまったんだろうな。 何も変わってなかった。 いや、正確には大きく変わった部分はあったが根本の部分は変わっていないようだった。 空白の部分で何があったかは知らない。 会ってしまったけれど、距離を置こうとした。 でもどうやら治ってなかったらしい。10年は離れたというのに。 依存とは恐ろしいものだと再認識させられた。 最近、変なことに巻き込まれてるから余計に関わりたくなかったのに。 そして今回もやっぱり巻き込まれてしまった。 "彼"を殺してしまった。 自分が手を下したわけでもないし 別に彼が死んだわけでもない。 でも"彼"は一度死んだのだ。 そして直前に一緒にいたのは俺。早く気づけていれば、"彼"が死ぬことはなかったのに。 また俺が巻き込んでしまったのかもしれない。 被害妄想だったとしても、そう思わざるおえない。 ああ、ごめん、ごめんな。 あの事件の後は、たまに連絡を取るようになった。今は旅をしているようだから、あまり邪魔はしたくない。 だから今回も連絡はしなかった。 死んだことに悔いはない。 今回巻き込まれたのは俺だけ。俺が何も気づけなかったのだから仕方のないことだと。 何の因果なのか 彼に別れを告げることもできた。 ワカバや病院の動物たちだけが心残りだったが、まぁ看護師が面倒見てくれるだろうと思いたい。 両親が死んだ時にわかっていたのかもしれない。 自分もいつかこうなるのかもしれないと。 だからどうか願いたい。 身勝手な俺のいない世界で幸せになってくれることを。

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