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世美子はビブリオマニアである。 本を読むのが好きで、最近では普通の本では飽き足らず怪しい本の収集が趣味である。 コミュ障 実際は本を読むことよりページを捲っていき残りのページの厚さが減っていくのが好きなのである。 中学生の時は野球部で男子と一緒に切磋琢磨してきていたが、中学２年の夏に右ひじを壊してしまい野球部をやめて引きこもるようになった。家の中にこもって不貞腐れていると当時近所に住んでいた朝生緋澄に連れ出されて「どうせ家の中にいるなら私の家で本を読んでくれないか？ついでに友人から送られて来たメロンがあってな、食べていきなさい」と誘われる。 いやいやながらも世美子こんな熱い自分の部屋でぼーっとしているよりは朝生のクーラーの効いた家でメロンでも食べながら読書でもした方がよかろうと思って彼の家で本の朗読をすることにしたのだが、そこで手渡された文献は大学の専門書だった。何とか辞書で調べながらもよろよろと読み続けるが。すぐに音を上げてしまう。世美子が諦め様とすると決まって麻生は「ゆっくりでいいよ、続けてくれるか。」と言う。 そして朝生は続けてその本に書いてあったことを熟して教えてくれ、「ふむふむ世美子くんのおかげで助かったよ、世美子くんの声は聞き取りやすくていいね」と褒める。 世美子はそれが次第に楽しくなり本を読むことが好きになる、そして本を読む事がだんだんと彼女の生きがいとなっていった。 その後、彼女は朝生から教わった考古学に熱意を注ぐ。内容は主に古代文字の古書についての研究である。 もう気づけば何年も朝生とは会っていなかったそんな時彼女は中学の友人から一通のメールが届く・・・。 研究内容は古代文献、文字の研究

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