タグ： 仙道町クトゥルフ奇譚

　日本の裏社会を支配する広域指定暴力団、釘野会の十代目会長。 　基本的には穏便な方針を掲げるが、敵対組織や離反者に対しては容赦なく叩き潰す冷酷な組織体制を敷く。 　また、穏便といえども根っこはヤクザなので、活動内容は悪辣でえげつない。一応カタギの人間には被害が及ばないよう配慮しているらしい。信念などではなく、五十嵐和真との『協定』による縛りだろう。 　本人の性格はというと、クールな雰囲気の割にはよく笑い、よく怒る不思議な人柄。彼の妹曰く｢二枚目だか三枚目だか分からない｣とのこと。実際、TPOに応じてペルソナを使い分けているようで、仕事の時とプライベートの時で温度差が激しい。 　目鼻立ちは非常に整っており、外見だけならメンズファッション誌の表紙を飾っていてもおかしくないと思わさせるほど顔がいい。ただし目つきは父親譲りに鋭く、顔がいいだけに無愛想だと迫力がある。また、格闘家やアスリートじみた体格をしているため怖がられがち。 　東大文学部心理学科を主席で卒業しており、知能指数や知識・教養には極めて優れている。 　また、身体能力も（ただの人間にしては）恐ろしいほど高く、一子相伝の剣術は『極めた』と言っていいほど高いレベルで習得しているので、近接の対人戦に於いてはほぼ敵なし（五十嵐和真は人間ではない）。 　元々だいたいのことは習わずとも何となくできるという意味で『天才』と呼んで相違ない素養があったが、第一次東西戦争を経て、狂気的なまでの努力と執念でそれらを磨き上げた成長する天才。というか狂人である。 　地獄のような努力の裏付けがあるためか、自分の能力に対しては自信と信頼を持ち、それを過大評価も過小評価もしないので、隙という隙がない。 　戦争以前である高一ぐらいの頃に、才能と血統に胡座をかいて厭世系の厨二病を発症していた黒歴史がある。思春期だし仕方ない。 　アルビノ魔術師ボクっ娘ロリ妹や、アルビノ魔術師無知ロリ妹、天才金髪ドＳロリ居候、病弱系魔術師ロリ居候、銀髪クーデレ暗殺者メイド、銀髪ツンデレ魔術師メイド、お姫様系魔術師メイド、アーティファクト系脳内彼女など、個性豊かな少女達を囲うハーレム帝王。 　巧みな話術と狂気的なまでの芯の強さで、男女問わず、そして善悪問わず人を惹きつける天然のカリスマモンスター。モテる男は辛い（本当の意味で）。 【魔術】 《不死錬金(ROYAL TOUCH)》 　･････ロイヤルタッチ。釘野天義本人の位相と、彼の魂に根付いた『不死霊薬』の力を励起することによって発動できる固有魔術。 　自身の魔力の性質を瞬時に変換する魔術。変換した魔力は、直接触れた対象に譲渡することができる。この能力には他者の魔力特質を解析する機能も付加されており、自身の魔力を他者の魔力へそっくりそのまま変質させることができる。これによって、本来は血液と同様に拒絶反応が発生する他者への魔力譲渡を可能としている。 　加えて、譲渡中は変質した自身の魔力と対象の魔力が完全に同期しているため、魔術的には同一人物であると判断され、術式への外部干渉が可能になる。 　原則の発動条件は対象に直接触れることだが、MPを追加で支払うことにより、『不死霊薬』に宿る精神体エリによる接触でも発動できるようになる。射程をタッチから消費MPmに変更でき、行動中or行動済みでも使用可能となる。エリは『不死霊薬』の契約者である釘野にしか観測できないため、受け流しも回避も不可能となる。 　 【所持アーティファクト】 アーティファクト名：不死霊薬（エリクサー） カテゴリ︰位相、魔術 POW︰30 耐久力︰契約者と同値であり、契約者が死亡した場合のみ消滅する ダメージ︰なし 希少度︰A+ 特殊能力︰万能魔力変換器。契約者の魔力の性質を変質させる。これにより、他者と契約者を同期させ術式に干渉することができる。ただし、この効果で神格の魔力は再現できない。これを応用したものが固有魔術『不死錬金（ロイヤルタッチ）』である。 　通常効果として、契約者のPOWを参照する効果を持つ魔術やアーティファクトを使用する際、このアーティファクトのPOW値を契約者のPOW値に加算する。更に、魔術やアーティファクトの使用、秘伝技などのMPを消費する行動すべての消費MP量を軽減する。 　加えて、契約者に魔力（MP）がある限り、絶えず生命力（HP）を生成し続け、この効果による回復では肉体の欠損も補われる。回復量は魔力残量に比例し、MP1~9では1d6、MP10~20では1d10である。 呪い︰このアーティファクトの効果を使用するためには、必ず契約しなければならない。契約すると、アーティファクトを具象化した人格『エリ』が位相に根差す。この意識体は原則として剥離することができず、契約者の肉体を乗っ取ることも可能である。 材質、外見︰実体はなし。釘野天義の位相に生息する幼少期の絹旗愛美の外見をした意識体。 製作年代︰2009年 製作者︰絹旗愛美／スティーヴン＝アルジス 来歴、その他︰第一次東西戦争の折、室神蓮世に斬り刻まれ瀕死の状態にあった釘野天義を救うため、絹旗愛美が無意識に発動した『空論魔術』により生成、釘野天義の位相に移植された。御先稲荷の『システム・カウンセラー』により存在を自覚、現在は共存している。 アーティファクト名：飛龍八幡御霊還 カテゴリ︰《日本刀》 POW︰70 耐久力︰30 ダメージ︰1d10+2+db 希少度︰B+ 特殊能力︰鞘から抜かれた状態で一定以上の速度で振り抜かれた刀身の軌跡を記録する。記録された軌跡は使用者にのみ視認できる。使用者が5（1）点のMPを消費することによって、任意の軌跡に斬撃という現象を再現する。つまり、斬撃を複製することができる。この斬撃は純然たる現象そのものの再現であり、質量が伴わないため使用者のダメージ・ボーナスが加算されない（つまり1d10+2である）。 　複製された斬撃は使用者のPOW×3mの距離までを高速移動できるが、障害物に当たるとその場で停止し、障害物に対してダメージを与える。 　斬撃の複製は一度に重複して発動することができ、使用者は重複した分の魔力を失う。 　また、このアーティファクトとその効果によって複製される斬撃には《刀身を清める》の効果を有しており、神話生物の物理的な装甲を貫通することができる。 呪い︰このアーティファクトの生成には約100g程度の人骨が必要である。このアーティファクトは、その骨の所有者と血が繋がった子孫にしか効果を発動できず、条件を満たさない者が鞘から刀身を抜いた場合、1d10の正気度を喪失する（その後、普通の日本刀として使用することは可能である） 材質、外見︰紺色の柄と黒色の鞘の日本刀。鉄製だが、刀身は淡く黄金色がかっている。 製作年代︰2018年 製作者︰マーリン教会 来歴、その他︰フォースター家相伝魔術『湖の聖剣』によって作成された日本刀であり、聖剣エクスカリバーのレプリカ。刀身の鍛治は暁月御八幡が担当している。骨子には釘野天龍の骨が用いられており、元は福原龍吉のために誂られたものだが、現在は実弟である釘野天義の手に渡っている。

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