タグ： おおちやま しげき

ごく一般的な家庭で生まれ、中学卒業後建築会社で働く。 25の時に会社が倒産し、途方に暮れる。 あるときふらふらと散歩している日に、綺麗にまとめたポニーテール・黒ぶちの眼鏡・紺色のスーツ姿のドイツ人女性に一目ぼれする。それから毎日、彼女の後を追った。彼女がいつも寄るコンビニ・いつも乗る電車・そして彼女の家。マンションだったので、さすがに中までは入れなかったため、彼女がマンションに入って行ったところを見届け家に帰った。 それからしばらくして、彼女が落とし物をした。拾い上げてみると、それは定期券だった。すかさず渡そうとするが、通勤ラッシュの駅構内。人混みで彼女を見失ってしまう。しかし、彼女が通る改札は覚えているので、先回りして改札で渡すことにした。すると定期を探している彼女発見。すこし迷ったが勇気をもって話しかけることにした。 「あ、あの、こ、これ・・」 「あ！これ！私のです！拾ってくれたのですね！ありがとうございます！失礼します！」 と言い残し走って行ってしまった。重機の手に残るのは手汗のみ。鳴りやまない心臓の音を必死に落ち着けようとその日は彼女の帰りを見届けず眠った。 次の日彼女の後とつけている時、不意に彼女が振り返った。びくっとしたが、尾行しているのがばれてしまわないように通り過ぎようとしたとき 「おはようございます！昨日、私に定期券をくださったお人ですね！」 と彼女が重機に近づいてきた。 「あ、ああ・・そうです。けど・・」 どっとあふれる汗、激しく鳴り出す鼓動を必死に止めようとする重機をよそに。彼女は穏やかに話はじめた 「私はカルラと申します。いつもあなたは私と同じ様に歩いているから覚えていました。ありがとうございました。」 尾行していることがばれたと思い、びくりとしたが 「よろしければお友達になっていただけませんか？」 重機は頭が真っ白になりその場に倒れそうになった。 「大丈夫ですか！？」心配する彼女に重機がなんとか絞り出せた言葉は 「僕と付き合ってください」 重機はその場で倒れたが、カルラの「ハイ！」という返事で気を失った。 次に目覚めたのはそれから数分後。彼女の顔が目の前にあった。なんだろう、これ。目を落としてみる。キスしていた。また気を失った。 そこから、彼女の故郷であるドイツに籍を移す。すぐにドイツの掘削会社に入社。33の時子供が生まれる。 2016.09.08 「牢獄の悪夢」 重機が久しぶりに日本に帰省していた日。 少年を殺し、現実に戻った。その際、一度SAN全ロストしたが、POW-5によりSANを回復。 生の実感が湧かないまま、ドイツに戻り、二度と日本に戻ることはないだろう。

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