タグ： ﾆﾉﾏｴﾂﾂﾞﾘ 愛造港区

実家が鍵屋の探偵社見習い。 子供の頃から父親の隣に張り付いて仕事を覗いていた。 高校を卒業してから家業の鍵屋を本格的に手伝っていたが、合鍵の作成や、壊れた鍵の修理、閉じ込めてしまった車の鍵開けや、無くした物置の鍵開けなどの単調で面白みのない仕事に嫌気がさし、こうなれば金庫破りでもしようか、などと考えていた。もっとやりがいのある、開けがいのある鍵を求めて犯罪者になりそうだった綴に「これはマズい」と思った父親が、兄(綴の叔父に当たる)の経営している探偵社への就職を提案。事件現場の鍵を開けられるのかと喜び勇んで就職したのだが、仕事内容にターゲットの追跡や張り込み、聞き込み書類作成などが増えただけだった。解せぬ。 然し、何だかんだ探偵という言葉の響きも格好いいし張り込みとか聞き込みとか恰好いいような気がするので満足はしている。でも鍵は開けたい。 学生時代は根っからの不良で割と喧嘩ばかりしていた。 侵入禁止の屋上の鍵を開けて屯っていた。 本来使われていない物置や階段下収納などをいつの間にか開けて私物化していたので、親は頻繁に学校へ呼ばれる日々だったとか。 勉強はそれほど出来ない上にサボり魔だったので成績は底辺。留年せずに卒業出来たのが奇跡と言われるレベル。今でも母校に遊びに行くと先生から苦笑混じりの笑い話にされる程。それでも鍵を弄るのは好きだったアホ。 学校が嫌いだったとか先生が気に入らなかったとかではなく、ちょうどその頃母親が病気で長期入院しており、それに対する不安やイライラと反抗期が一緒に来て荒れていただけ。高校を卒業する年に母が亡くなり、それから反抗期も終わった。卒業式の日にクラスと先生と父親にと墓前の母に頭を下げたとか下げなかったとか。今でもちょくちょく墓参りと母校に顔を出しにに行く。学校の備品で開かない物とか鍵をなくした物とかを依頼されて開ける事も。 頭は悪いが根は真面目。 世界中の鍵を集める事が好きで、ネットや実際に足を運んだりして(外国語は喋れないが行動力だけは一人前なので行く。そして喋れない。(大事な事なので2回言いました。)が、ジェスチャーと翻訳アプリで乗り切っているらしい)ありとあらゆる鍵を手に入れている。可能なら鍵がかかっていた本体も一緒に買い取る。鍵は中身を守る為の付属品なので、一緒に集めてやるのが筋、らしい。 特徴:マニアコレクター。 コイン、本、昆虫、芸術、宝石、歴史的な遺物などを収集している。任意のコレクションを一つ決める事。その筋では有名人であり、幸運ロールに成功すれば相手にも共感を得られて、感動を与えられるかもしれない。 ピアスに脱色した髪、煙草に酒好き。 バイクと実家の車を乗り回している。 好きなものは鍵と酒と煙草とつまみ全般。キムチ。 嫌いなものは開かない鍵と勉強。 AF 海色の風鈴：生還した場合のみ取得。涼し気な音色を奏でる風鈴。1d3 正気度を回復できる。使用後は普通の風鈴になる クリアシナリオ 「色彩の花園より」岸俊久・幸崎勿・ナタリー・ブラックモア・緋浦カイン 「Vice Pazzle」若草紫・三宅 「詩集の夢」ギャビー（ガヴリイル・グレーボヴィチ・ゴルシュコフ）、ルートヴィッヒ・メルヒェン ｢貌-ｶｵ-｣山霧燈火(砂野) 「さよならは二番線ホームで」橘聖司 目が覚めた時、びっくりするくらい泣いていた。 看護師さんも親父にも驚かれて、どうした痛いのか医者を呼べと騒ぎになってしまった。 ごめん……ごめん、父さん。違うんだ。 後に残された人ばかりが辛いと思ってたんだ。 後の人生を「サヨナラ」ばかりで生きて行く俺たちの方が悲しいんだと思っていたんだ。 そんな訳ないのに。 全てを置いて行かざるを得なかったのはあの人たちなのに。 母さん。俺の顔を何時だって両手で包み込んで綴はカッコイイ男になるわねって笑ってくれた母さん。母さんは知らないかもしれないけど、俺の顔は母さんによく似てるんだって。 なぁ聖司。俺は生きて行くよ。きっとたくさん弱音を吐いて。 嫌な事から逃げる事だってあるかもしれない。 でもきっと俺がそっちに行く時にくしゃくしゃのおじいちゃんになって笑い合うつもりだから。 綺麗な敬礼を有難う。でも涙でぐしゃぐしゃで、あんまりしっかり見えなかったから。 またあそこで敬礼してくれよな。 かっこよくて強くて優しい俺の親友。 さくらちゃんは任せてくれ。きっと見届けるから。きっと伝えるから。 俺の我儘なんだ。 馬も牛も。きっと、申し訳ないからって、せっかく作ってくれたからって毎年帰って来てくれますように。 一つずつお前の事を忘れてしまうかもしれない。声も、思い出も、いつか遠い「サヨナラ」の中に消えてしまうかもしれない。 俺はそれが怖くて、それすら忘れてしまいそうになるのがもっと怖い。 忘れたくないんだ。忘れられない。 だからおじいちゃんになるのが少し怖い。 親友よ。俺は独りで行くよ。深い深い森の中でも、こんな現実の中でだって。 だから、またここで。今度は一番線ホームで、会いましょう。

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