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　米谷市に配属されることになったUGNチルドレン。左利き。実際は配属ではなく「左遷」に近いのだが、本人はさほど気にしていない。 　まだ赤子だった頃にオーヴァード事件による孤児としてUGNに拾われる。その際既にオーヴァードとして覚醒しており、その後はUGNの施設でチルドレンの一人として訓練を受けてきた。その際一時期玉野椿の指導を受けていたことがあり、彼女の事を師匠であり理想の女性として慕っている。 　UGNチルドレンとしては力の制御において早熟であり、性格も（少なくとも表面上は）年齢の割に落ち着いていたこともあり14歳の頃から少しずつ実践に出始め、15歳の頃には実力が認められとある地方都市のUGN支部に戦闘員として所属しながら学生生活を行っていた。しかし、その頃から生真面目さと意志の強さから一般人や仲間の救助のためなら多少の命令違反や身の危険をいとわないところがあり、それが規律を重んじ合理主義だった当時の支部長を悩ませていた。 　そして2か月前、FHの手により所属していた支部の都市で大規模なジャーム発生事件が起きてしまう。支部も応戦するものの多勢に無勢であり、支部長はUGNの増援部隊が来るまで戦闘員たちが耐えきれないと判断し一時撤退を選択する。しかし彼女は偶然自分がいた場所のすぐ近くで一般人が瓦礫に埋もれて昏倒しているのを発見すると、支部の退避命令を無視して戦闘を続行、一人でジャームの群れと交戦してしまう。その結果自身も重傷を負いながら、絶体絶命のところでUGNの精鋭部隊「ストライクハウンド」による救援が間に合い一般人共々かろうじて一命を取り留める。 　翌日、入院した病室で支部長に直接命令違反した理由について質問された際、生真面目さが災いしたのか「民間人を守るのが「世界の守護者」としての使命だと思った。命令違反に対して反省しているししかるべき処置は受けるつもりだが、後悔はしていないしまた同じ場面に遭遇したら交戦すると思う」という意図の言葉をはっきり口にしてしまう。その結果当時の支部長から「君は真面目で優秀だが、私の手には余る」という言葉をかけられると、その後は退院して支部に復帰後も支部長と距離を置かれ続け、最終的に米谷支部の追加人員募集の際、「優秀なチルドレン」という理由で支部長から推薦され、転属されることになる。本人もこの転属が支部長から厄介払いされた結果という自覚はあるが、「場所が変わってもやることは変わらない」とほとんど気にしていない。 　性格は冷静かつ生真面目で表面上はクールな合理主義者だが、その内面はUGNの掲げる「人類の盾」という理想に対して「自分がそれを正しいと思うから」という理由だけでどこまでも真摯に目指そうとする理想主義者。「自分が正しいと思う事」に対して妥協を許さない厳しさを持ち、他者を気遣う気持ちも非オーヴァードの人々を守るためなら多少の無茶もいとわない自己犠牲に近い精神も持っているが、それさえ「私はそんなに優しくない。私がそうするべきだと思って行ったのだから、これはただの自己満足」ときっぱり言い切る。一方でその考えが自分だけに適応される傲慢さだという事も自覚しており、自分の正しさに従った結果受ける事になる罰に対しては抵抗せず受け入れ、他人に対しても自分と同じ厳しさを求めるつもりもない。ただし、自他を問わず行動に対し「覚悟」を求める部分だけは一貫しており、そのせいか少々他者に対しては口うるさく受け取られがちな性格。 　社交性は低くはないが明るい性格とは言えず、一見年不相応に落ち着いていてあまり表情も崩さないため結果として愛想もあまりいいとは言えない。その上実直さから思っていることをはっきり言ってしまうため上司や同世代の相手から「可愛げがない」と言われることが多く、本人にもその自覚があるものの特に態度を改めるつもりもないが内心若干気にしている。 　戦闘時には武器であるストライクチップを銃弾の形に変え、エンジェルハィロゥの能力でレーザーと共に打ち出すスタイルを主な攻撃方法とする。その際能力の起点として左手の親指と人差し指で銃の形を作り、相手に狙いを定める体勢を取る。その能力はシンプルに攻撃性能に特化しており、中距離からの制圧射撃を最も得意とする。

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