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誕生日　　：1月19日 趣味　　　：観察　散歩 好きなもの：寿司　のど飴 嫌いなもの：ヘヴィメタル　暖かい蕎麦 苦手なもの：熱い食べ物（猫舌）　紙の地図（方向感覚が掴めない） 「ところで、この近くに誰かいるなら一つ聞きたいことがあるのだが」 「……此処は、一体何処なのだろうか」 ……散歩の中途、（一応）持っていた紙の地図を上下左右ひっくり返し睨みつけながら。 冷たげな黒髪、痩せ型の長身の青年。 狐のような切れ長の瞳など、鋭さや浮世離れした印象を覚える容姿。 形容できる性格として、最も適する表現はいわば天然。 徒に人を貶すこともなく、物事そのものに真面目に取り組む実直さは持ち合わせ。 性格そのものは善性と表して差し支えないが。 兎にも角にも"放つ言葉や、行動の軸がズレ込んでいる"ことが見受けられる。 物静かに多くを語らないが、話題さえ振れば相応に口を開く。 寧ろ語らぬだけで覚える感情などはほとほと雄弁なのだが、多くの場合伝える言葉にせず。 うんうんと分かったように頷いては一人で納得している。 よってか、美形ではあるのだが残念の称号をほしいままにする天然のナマモノ。 覚醒時にある人物を半ば再起不能なまでに追い込んだ経緯から。 拘束などの処理が下されるかどうか、の身の上になっていたところに。 半保護観察に近い形として、霧谷雄吾よりアカデミアへの編入を打診された身分。 断る理由も無かった為、それを受け入れ。 時期としては外れるが、転入する形で学園島に足を踏み入れることになった。 固有能力は『凍結』という単純な概念。 干渉の形こそシンプルだが、彼の能力はある特異性を以てそれを固有のものとしている。 彼の冷気は、指向性こそ持つが有形無形を問わず作用する。 単純に物質を凍らせることから、決まった形を持たない音波や大気、果ては。 ――光すら、彼の前ではその有り様をぴたりと止める。 これを応用することにより、彼は大気中水分からの氷刀の錬成。 光や音を停止させることに寄る認識情報錯誤や。 誰にも認識されないが故の実質的な周囲時間の停止、と言った行動までをも可能にする。 戦闘時には基本的に氷刀の居合抜刀術を主としているが、それ以外にも状況に合わせ槍術など多彩な武術を扱う。 当人曰く「齧っただけ」らしいが、傍から見るに練度は高い。 * 些細なことだった、とは思っている。 許せないことであったのは確かだ、認め得ないことであったのも事実だ。 俺は。 認め得ない悪を、己の意志で、納得の為に躙った。 ただそれだけであり、そこに客観であれ主観であれ認識に違いはありはしない。 止む無く暖かな場所を失い、その身を非日常に置いた姉を思えば。 この行動はきっと正しくはなかった、とも思う。 俺は、元より守られた側だったのだから。 だが。 「落ちるひとひら流れる雫。我が身は只々澄み渡る」 全ては静止する。 「……踏みにじるならば、相応の覚悟を持ってもらおう」 無間の空に言葉が響く。 「俺は腹を括ったぞ、さあ、貴様はどうする」 この身は、鏡そのもの也て。 否が応にも、映る自らを映し出す。 「答えが無くば――倉咲鏡治、罷り通るっ！！」 ……この道に至る選択までもが間違いだったとは、思いたくはないのだ。 ――――"明鏡止水"倉咲鏡治。認め得ぬ蹂躙者に対して。

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