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幼い頃の記憶。おばあちゃんが土を食べていた。 お母さんに止められていたけど、隠れてこっそり食べていた。 その記憶が強烈に頭にこびり付き、彼は成長していった。 ３０年後、一人で会社を立ち上げグングンと大きくさせていく。 優秀な息子があとを継ぎ、子にその会社の行く末を任せて、彼は身を引く。 仕事一筋だった彼は余生を好きな事をして過ごすことに決めたのだった。 定年退職後、何気なく公園にあった土を食べてみたら物凄く美味しいことに気づき、幼い頃のおばあちゃんの記憶が蘇る。 そしてある言葉が聞こえてきた。 「土を集めるんじゃ…」 間違いなくおばあちゃんの声だった。 …彼は決心した。 世界中のあらゆる食べれる土を集めてみんなに配ることを―。 【持ち物】 シャベルを持っている。

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